インプラント 2023年12月13日

​インプラント治療のメリット・デメリットとは?費用や寿命もご紹介

​インプラント治療のメリット・デメリットとは?費用や寿命もご紹介

インプラント治療は、歯を失ったときに選択できる治療法の一つです。

この治療法は、失った歯を補うだけでなく、見た目や機能面でも自然な歯とほとんど変わりません。

歯を失ってしまい、どの治療法が良いか迷っているなら、インプラント治療について知っておくことはとても大切です。

本記事では、インプラント治療のメリットやデメリット、治療の流れや費用、メンテナンス方法まで詳しく解説します。

インプラント治療があなたにとって最適な選択肢かどうか、ぜひ参考にしてみてください。

インプラント治療とは?

インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。

インプラント治療は、自然な見た目と天然の歯と変わらない機能性得る事ができます。

次に、インプラント治療の概要と、この治療が適している人と適していない人について詳しく説明します。

インプラントの概要

インプラント治療は、歯の根っこの代わりになる「人工歯根」を埋め込み、人工歯根の上に土台を付け、歯の形をした被せ物をします。人工歯根は、骨と結合する素材でできており、多くはチタン製です。顎の骨にしっかりと固定されるので、天然の歯と大きく変わりのない強度と機能を得ることができます。また見た目もとても自然です。

インプラント治療が適している人と適していない人

インプラント治療が適しているのは、顎の骨が十分に成長し、健康な状態である成人です。

また、口腔内の衛生状態が良好で、全身の健康状態も安定していることが求められます。

一方、骨の量が不足している場合や、全身の健康状態に問題がある場合、例えば重度の糖尿病や心疾患がある方には、インプラント治療が適さないことがあります。

また、喫煙者もインプラントの成功率が低下するため、注意が必要です。

インプラントのメリット

インプラント治療には多くのメリットがあります。

自然な見た目と機能を持ち、長期間使用できることや、他の歯を守ることができる点などです。

以下に、これらのメリットを詳しく解説します。

自然な見た目と機能

インプラントは見た目が自然で、自分の歯とほとんど区別がつかないほどです。

また、噛む力も天然歯に近く、硬い食べ物や噛み切りにくいものでも安心して食べることができます。

見た目だけでなく、機能面でもブリッジや義歯などの他の治療法に比べて優れています。

長期間使用できる

インプラントは適切なケアを行えば、長期間にわたって使用することが可能です。

通常、10年以上持つとされており、場合によっては一生涯使用できることもあります。

これは、インプラントがチタン製で非常に耐久性が高い素材で作られているためです。

他の歯を守る

インプラント治療は、他の歯を削ったり、支えにする必要がないため、健康な歯を保護することができます。

これにより、全体の歯の健康を維持しやすくなります。

他の歯を傷つけることなく、失った歯を補うことができるのは大きなメリットです。


歯を失った場合のインプラント以外の治療の場合には健康な歯を削ったり、無い歯の力を補うために、残っている歯に大きな負担がかかってしまいます。。

インプラントのデメリット

インプラント治療には多くのメリットがありますが、デメリットやリスクも考慮する必要があります。

ここでは、インプラント治療の手術に伴うリスクや費用の問題、高齢者における注意点について詳しく説明します。

手術のリスク

インプラント治療は外科手術を伴うため、いくつかのリスクが存在します。

手術中には感染症が発生する可能性があり、術後も腫れや痛みが続くことがあります。

さらに、神経損傷や出血などの合併症が発生することもあります。

そのため、手術を受ける前にはこれらのリスクについて十分に理解し、歯科医と相談することが重要です。

費用の問題

インプラント治療は他の歯科治療と比べて費用が高いことが一般的です。

保険が適用されない場合が多く、全額自己負担となることが多いため、経済的な負担が大きくなります。

治療の範囲や使用する材料、地域や歯科医の設定によって異なりますが、一般的に以下のような範囲になります。

一本あたりの費用

  • インプラント本体の費用: 20万円〜40万円
  • アバットメント(インプラントと人工歯を接続する部分): 5万円〜10万円
  • 人工歯(クラウン)の費用: 10万円〜20万円
  • 合計: 35万円〜70万円

一般的なケースでは、一本あたり35万円〜70万円程度の費用がかかることが多いです。

ただし、追加の手術や特殊な素材を使用する場合は、これ以上の費用がかかることもあります。

具体的な費用については、治療前に歯科医と相談し、見積もりをしっかりと確認することが重要です。

持病や慢性疾患がある方の注意点

持病や慢性疾患がある方は、インプラント治療を受ける際に特別な注意が必要です。

例えば、糖尿病や心疾患、高血圧などの持病がある場合、全身の健康状態がインプラントの成功に大きく影響することがあります。

これらの疾患があると、治癒過程が遅れたり、感染リスクが高まる可能性があります。

また、治療中や術後のケアを十分に行うことが難しい場合もあり、治療の選択には慎重さが求められます。歯科医との事前の十分な相談が重要です

インプラント治療のプロセス

インプラント治療は複数のステップを経て行われます。

ここでは、治療のプロセスについて、相談と診断から手術の詳細、術後のケアと注意点までを詳しく解説します。

相談と診断

インプラント治療を始める前には、まず歯科医との相談と診断が必要です。

この段階では、口腔内の状態や全身の健康状態を確認し、インプラントが適しているかどうかを判断します。

レントゲンやCTスキャンを使って顎の骨の状態を詳細に調べ、治療計画を立てます。初回の相談と診断には通常1~2回の通院が必要です。

手術の詳細

インプラント手術は通常、局所麻酔を使用して行われます。

まず、顎の骨に穴を開け、そこにチタン製のインプラントを埋め込みます。

この手術は1~2時間程度で完了します。

手術後、骨とインプラントがしっかり結合するまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。

この間に仮歯を装着し、見た目や機能を一時的に補います。

最終的な人工歯の装着までには、全体で6ヶ月から1年程度の治療期間がかかることがあります。

術後のケアと注意点

術後のケアはインプラントの成功に非常に重要です。

手術後は腫れや痛みがあるため、痛み止めの薬を使用することが一般的です。

また、感染を防ぐために抗生物質が処方されることもあります。

口腔内を清潔に保ち、定期的に歯科医のチェックを受けることが大切です。

特に術後数週間は固い食べ物や刺激物を避け、柔らかい食事を心がけるようにします。

インプラントのメンテナンス

インプラント治療後は、適切なメンテナンスを行うことが非常に重要です。

インプラントの寿命を延ばし、健康な口腔環境を保つためには、日々のケアと定期的な検診が欠かせません。

ここでは、インプラントのメンテナンス・定期検診の重要性、日々のケア方法について詳しく説明します。

メンテナンスの重要性

インプラントは一度装着すれば永久に持つというわけではありません。

適切なメンテナンスを怠ると、周囲の歯茎や骨が炎症を起こし、最悪の場合、インプラントが脱落してしまうこともあります。

インプラントは、虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という歯茎の炎症が起こりやすくなってしまいます。

インプラント周囲炎は、歯周病菌によって引き起こされます。

そのため、定期的なプロフェッショナルケアを受けることで、より清潔な口腔環境にしておく必要があります。

インプラントの長期的な成功には、日々のケアと歯科医による定期的なチェックとプロフェッショナルケアが不可欠です。

インプラントを健康に保つことで、自然な歯と同じように長期間使用することができます。

日々のケア方法

インプラントを長持ちさせるためには、日々の口腔ケアが非常に重要です。

インプラントのケアは、基本的には天然の歯と同じです。

毎日のブラッシングとフロスは必須で、食後にはしっかりと歯を磨くことが重要です。

インプラント周囲の歯茎に炎症が起きやすいので、歯間ブラシや専用のデンタルフロスを使用して、細かい部分もしっかりと清掃することが求められます。

インプラントに関するFAQ

インプラント治療を考える際には、多くの疑問が生じることがあります。

ここでは、インプラントの寿命や適さない人、費用と保険適用についてよくある質問に答えます。

インプラントの寿命

インプラントは一生ものとお考えの方も多いようですが、そうとは限りません。

ケアを怠ってしまうと、インプラント周囲炎により脱落してしまうなど、トラブルが発生することもあります。

インプラントの寿命は、適切なケアと定期検診を行うことで、10年から20年以上持つことが一般的です。

実際には一生使い続けられる場合もありますが、そのためには口腔内の健康を保ち続けることが重要です。

定期的なメンテナンスと歯科医のチェックを怠らないことが、インプラントの長寿命につながります。

インプラントが向かない人

インプラント治療が向かない人には、いくつかの条件があります。

例えば、重度の糖尿病や心疾患を持つ方、顎の骨が十分に発達していない若年者、骨粗鬆症などで骨密度が低い方、喫煙者などが該当します。

これらの条件に該当する方は、治療の適応について慎重な判断が必要です。

インプラントの費用と保険適用

費用の問題でも述べた通り、一般的にインプラント治療は保険適用外になり、治療費が高額になってしまいます。

一部の保険では、特定の条件を満たす場合に限り、部分的に費用がカバーされることもあります。

費用の面も考慮し、歯科医院で相談することをおすすめします。。

インプラント治療を考えている方へ

インプラント治療を検討している方にとって、事前に知っておくべきポイントや、治療を受ける際の心構えについてアドバイスを提供しました。

治療のメリットとデメリットを理解し、信頼できる歯科医を選ぶことが大切です。

また、治療後のメンテナンスについても十分に準備をしておくことで、インプラントの成功率を高めることができます。