歯周病予防・対策に良い食べ物とは?おすすめの栄養素や食品をご紹介

30代以上の方は3人に2人が歯周病になっているという調査結果があり、歯周病は日本人の国民病と言われています。
なぜ多くの人が歯周病になってしまうのか、予防に効果的な食べ物をご説明します。
そもそも歯周病の原因とは?
歯周病とは、歯垢の中の細菌によって歯茎に炎症が起きてしまい、それが悪化して歯を支えている歯槽骨という歯茎の中の骨を溶かしてしまう病気です。
歯垢が溜まっていると虫歯になってしまうイメージが強いですが、虫歯だけでなく歯周病の原因にもなってしまいます。
歯と歯茎のすき間に歯垢が残ってしまい、歯石になり、細菌が繁殖して、歯周病になってしまいます。
歯周病の初期の症状は、歯茎の赤み・腫れ、歯茎からの出血などがあります。
激しく痛むことが少なく、初期症状の時点では歯医者に行かずに放置してしまうことが多いため、進行してから気付くというケースが多く、歯周病になっていても気付かないという方が多くなっています。
歯周病の予防・対策に良い栄養素、食品とは??
歯周病にならないために、日頃のデンタルケア以外にはどんな事ができるのでしょうか。
歯周病を食事で改善することは難しいですが、摂取することで歯茎の状態が良くなる栄養素や食品があるのでご紹介します。
ビタミンC
歯茎の内側は「結合組織」と言われるもので、その約60%がコラーゲンです。
歯周病になってしまった歯茎はコラーゲン線維が破壊されてしまっている状態です。
ビタミンCにある、コラーゲン合成促進効果で、コラーゲン線維を修復する効果も期待できます。
ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。
ビタミンCは水に溶けやすい性質で、調理による加熱に弱い特徴があるので、加熱調理する際には、電子レンジを使用するなど加熱時間を短くする工夫が必要です。
イモ類のビタミンCはでんぷんに包まれているので、加熱しても壊れにくいです。
ビタミンCを多く含む食品
- パプリカ
- キャベツ
- キウイフルーツ(特に黄色)
- ブロッコリー(ゆで)
- サツマイモ(皮つき・蒸し)
ビタミンD、カルシウム
カルシウムは骨や歯の主要な構成成分になります。
ビタミンDの作用には、正常な骨格と歯の発育促進があります。
どちらも丈夫な骨を作るために欠かすことができませんが、カルシウムは吸収率が低いので、カルシウムの吸収をサポートする働きがあるビタミンDと一緒に摂取する事をおすすめします。
ビタミンD、カルシウムを多く含む食品
ビタミンDを多く含む食品
- いわし
- さけ
- さば開き干し
- しらす干し
- 干ししいたけ
カルシウムがを多く含む食品
- 干しエビ
- 田作り
- ほしひじき
- パルメザンチーズ
オメガ-3系脂肪酸
オメガ‐3系脂肪酸に含まれる、EPA・DHAには抗炎症作用があり、これらが歯周病治療にも役立つとされています。
オメガ‐3系脂肪酸は体内で作られる事はないので、食品やサプリメントから摂取する必要があります。
オメガ-3系脂肪酸を多く含む食品
- サンマ
- イクラ
- くるみ
- アマニ油
- エゴマ油
歯周病かもしれないと思ったら歯科を受診しよう
歯周病の予防に効果のある食品を紹介しましたが、歯周病は一度かかってしまうと自然に治ることはありません。
細菌をなくすために歯科医院にて、治療を受ける必要があります。
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、気付いた時には重症化していしまっているケースが多くあります。
そうなってしまうと歯を抜かなくてはいけなくなり、手遅れになってしまうこともあるので、少しでも不安がある方、痛みはなくても歯茎が腫れたり出血がある場合には歯科医院を受診しましょう。