歯ぎしり 2024年02月14日

子どもの歯ぎしりは気にしなくて大丈夫?年代別の歯ぎしりの原因や治療が必要なケースを解説

子どもの歯ぎしりは気にしなくて大丈夫?年代別の歯ぎしりの原因や治療が必要なケースを解説

子どもが寝ている時でも起きているときでも歯ぎしりをしていると、歯に悪い影響がないか心配という方は多いのではないでしょうか。

子どもの歯ぎしりは、多くの場合が生理現象で問題はありませんが、稀に治療が必要なケースもあります。

この記事では、年齢別の歯ぎしりの原因・治療が必要なケースや対策方法をご説明します。

子どもの歯ぎしりにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの歯ぎしりは問題ない?

子どもの歯ぎしりでも「ギリギリ」「ガリガリ」と大きな音がしていると、すごく力がかかっていて、歯が欠けたり削れたりしてしまうのでは…と心配になりますよね。

しかし、欠けたり、削れてしまうことはほとんどありません。

実際に個人差はあれど多くの子どもが歯ぎしりをしています。

子どもの歯ぎしりは生理現象

子どもが歯ぎしりをするのは、以下のための生理現象です。

  • 顎の位置を決めるため
  • 噛み合わせのバランスを調整するため
  • 永久歯が生えてくるスペースを作るため

成長とともに落ち着いていくので、大抵の場合はとくに気にする必要はありません。



中学生くらいまで様子をみよう

永久歯が生え揃う12歳くらいまでの歯ぎしりはほとんどが生理現象なので、過度に心配する必要はありません。

しかし永久歯が生えそろってしばらくしても、まだ歯ぎしりが続くようでしたら、歯や顎に負担がかかってしまう可能性があります。

もし、中学生になった後でも過度な歯ぎしりが気になるようでしたら、歯医者さんに相談すると良いでしょう。

【年代別】子どもの歯ぎしりの原因

子どもの歯ぎしりは、歯が生えてくることや生え変わりが原因の場合がほとんどです。

ここでは、年齢別になぜ歯ぎしりをしてしまうのかをご説明します。

1歳〜3歳頃の歯ぎしり

乳歯が生えはじめ上下の歯が揃うと、歯ぎしりをするようになる子どもが増えます。

これは、歯茎から歯が出てくるのがむずむずして、かゆく感じられるためです。

3歳ごろに乳歯が生え揃うと治まる事が多く、とくに気にする必要はありません。

4歳〜6歳頃の歯ぎしり

4歳ごろからは永久歯の生え変わりの生えてくるスペースを作るために歯ぎしりをするようになります。

歯ぎしりをすることによって、顎の成長を促して歯が生えるスペースを作ったり、噛み合わせを調整します。

7歳〜12歳頃の歯ぎしり

この時期は、乳歯と永久歯が混在しているため、歯ぎしりをすることで噛み合わせを調整していると言われています。

一般的にはm永久歯が生え揃う12歳ごろまでは、多くの子どもに歯ぎしりがみられるので、とくに心配する必要はないでしょう。

歯ぎしりの治療が必要なケース

子どもの歯ぎしりについては、多くの場合は生理現象による歯ぎしりなので、治療の必要はなく自然と治まります。

しかし、以下のような場合には治療が必要になる場合もあるので注意が必要です。

歯のすり減りが激しい時

乳歯は永久歯よりもすり減りやすい性質のため、少しすり減っている程度なら、心配はいりません。

しかしあまりにも歯がすり減っている場合には、治療が必要な場合があります。

念のため歯医者さんで相談すると良いでしょう。

歯のぐらつきがある時

強い力での歯ぎしりによって、稀に乳歯がグラグラしてしまうことがあります。

この場合、強いストレスによって骨がダメージを受けている可能性のほか、歯が割れてしまう可能性もあります。

このような場合は、早めに歯医者さんに相談するようにしましょう。

噛み合わせが悪い時

歯並びが原因で、異常に歯ぎしりをしてしまっている場合もあります。

とくに3歳ごろになって歯がガタガタに生えてきていたり、出っ歯や受け口など噛み合わせに異常があった場合は注意が必要です。

まずは歯医者さんに相談してみることをおすすめします。

子どもの歯ぎしりの対策

子どもの歯ぎしりは生理現象なので、基本的には様子をみて行くことになります。

しかし、もし歯への負担や悪影響が心配な場合は以下のような対策で軽減させると良いでしょう。

なるべくストレスが溜まらないようにする

大人と同様にストレスは、歯ぎしりの大きな原因になってしまいます。

子どもとのコミュニケーションを増やしたり、家庭内でリラックスできる環境を整えてあげることで、ストレスが溜まらないようにしましょう。

食いしばりの癖をやめさせる

日中起きている時に、カチカチしたり、ギリギリと食いしばる癖がある場合には注意が必要です。

意識的に食いしばらないよう注意を促し、癖を治すようにしましょう。

ナイトガード(マウスピース)を使用した治療も

上記の方法でも改善が見られない場合は、歯ぎしりの強い力から歯を守るマウスピースを着用する方法もあります。

市販のものでは、歯並びや噛み合わせに悪影響がある危険性があるので、歯医者さんで子どものお口にあったマウスピースを作成してもらいましょう。

子どもの歯ぎしりが気になったら歯医者さんを受診しよう

子どもの歯ぎしりは、多くの場合が成長過程における生理現象なので気にする必要はありません。

とはいえ、「激しく歯がすり減っている」「歯がグラグラしていて心配」「歯並びが気になる」などという場合は、一度歯医者さんを受診して相談してみると良いでしょう。

予防歯科サーチでは、予防歯科に力を入れた歯医者さんをご紹介しています。

かかりつけ医をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。