歯ぎしり 2024年12月05日

【歯ぎしり対策】マウスピースの効果と選び方|保険適用の条件から値段まで徹底解説

【歯ぎしり対策】マウスピースの効果と選び方|保険適用の条件から値段まで徹底解説

歯ぎしりでお悩みの方は、思った以上に多いのをご存知でしょうか?歯科医院での調査によると、実に日本人の約8割が程度の差こそあれ、歯ぎしりの習慣があるとされています。特に近年は、ストレス社会を反映してか、若い世代での歯ぎしりの増加が報告されています。

歯ぎしりは、睡眠中に無意識で起こることが多いため、自分では気づきにくい習慣です。しかし、放置すると歯の損傷だけでなく、頭痛や肩こりなど、思わぬ健康問題を引き起こす可能性があります。そこで注目されているのが、マウスピースを使用した対策方法です。

この記事では、歯ぎしり対策用マウスピースについて、効果や選び方から、実際の使用方法まで詳しく解説します。保険適用の条件や費用についても触れていますので、マウスピースの使用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。


マウスピースで歯ぎしりの影響を防ぐ4つの効果

歯ぎしりの対策として、マウスピースは非常に効果的な方法です。就寝中に装着することで、歯ぎしりによる様々なトラブルを防ぐことができます。正しく使用すれば、歯や顎を守るだけでなく、生活の質も改善できる可能性があります。主な効果は4つあり、それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

歯の損傷を防ぐ基本的な効果

就寝中の歯ぎしりは、実は起きている時よりも強い力が加わることがあります。過去の研究では、睡眠時の噛む力が通常時の116%にも達するという報告があります。マウスピースを装着することで、この強い力から歯を守ることができます。具体的には、歯のすり減りを防ぎ、知覚過敏を予防します。また、詰め物や被せ物が欠けたり外れたりするのを防ぐ効果もあります。マウスピースは歯全体に力を分散させる働きがあるため、特定の歯に負担が集中することを防ぎ、歯の破折や欠けを予防することができます。

顎関節への負担を軽減する効果

歯ぎしりによる強い力は、顎の関節にも大きな負担をかけています。マウスピースを使用することで、上下の歯の間に適切な空間が生まれ、顎関節にかかる圧力を軽減することができます。これにより、顎関節症の予防や症状の改善が期待できます。顎関節症の代表的な症状である、顎の痛みや開閉口時の違和感、カクカクという音が出るといった問題の緩和にも効果があります。マウスピースは顎の筋肉の過度な緊張を防ぎ、自然な状態を保つサポートをしてくれます。

睡眠の質を改善する効果

歯ぎしりは睡眠の質に大きく影響します。マウスピースを使用することで、歯ぎしりによる歯への負担を軽減し、より深い睡眠を取ることができるようになります。マウスピースに慣れてくると、装着することで安心感が生まれ、むしろマウスピースがないと眠れないという方も多くいます。就寝時の歯ぎしりを和らげることで、朝起きた時の顎の疲れや違和感も軽減され、すっきりとした目覚めを実感できるようになります。

頭痛や肩こりの軽減効果

歯ぎしりの影響は、口の中だけにとどまりません。実は、頭痛や肩こり、首の痛みなどの原因にもなっているのです。マウスピースを使用することで、顎の筋肉の緊張が和らぎ、それに連動して首や肩の筋肉の緊張も緩和されます。特に朝方に感じる頭痛や、慢性的な肩こりでお悩みの方は、歯ぎしりが原因である可能性があります。ただし、これらの症状には様々な要因が考えられるため、まずは歯科医に相談して、適切な対処法を見つけることが大切です。


歯ぎしり用マウスピースの選び方と種類

歯ぎしり対策用のマウスピースには、症状や目的に応じて選べる様々な種類があります。正しい選び方を知ることで、より効果的な歯ぎしり対策が可能になります。また、保険適用の可否や費用面での違いもありますので、自分に合ったものを選ぶことが重要です。それぞれの特徴を理解して、最適な選択ができるよう、詳しく見ていきましょう。

保険適用できるマウスピースの条件

歯ぎしり用のマウスピースは、一定の条件を満たせば健康保険が適用されます。保険適用の条件は、歯ぎしりや食いしばりによる症状が実際に出ている場合です。たとえば、歯の摩耗や顎の痛み、頭痛などの症状がある場合が該当します。ただし、予防目的での使用は保険適用外となってしまいます。歯科医院での診察時に、症状の有無や程度を確認した上で、保険適用の可否が判断されます。なお、装着後6ヶ月以内の作り直しは自費診療となりますので注意が必要です。

ソフトタイプとハードタイプの違い

マウスピースには大きく分けて、ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。ソフトタイプは柔らかい素材でできており、装着時の違和感が少なく、初めてマウスピースを使う方に向いています。ただし、耐久性は比較的低く、強い歯ぎしりがある場合は穴が開きやすい傾向があります。一方、ハードタイプは硬い樹脂でできており、耐久性に優れています。装着時の違和感は強めですが、歯ぎしりが強い方や長期使用を考えている方には、このタイプがおすすめです。

市販マウスピースと歯科医院の違い

歯ぎしり対策のマウスピースは、市販品と歯科医院で作るものでは大きな違いがあります。市販品は手軽に入手でき、価格も安価なのが特徴です。しかし、自分で歯型を取って作るため、フィット感が悪く、むしろ逆効果になってしまうケースもあります。一方、歯科医院で作るマウスピースは、精密な歯型を取り、個人の症状や噛み合わせに合わせて作られます。そのため、装着感が良く、より効果的に歯ぎしりから歯を守ることができます。また、定期的なチェックや調整も可能なため、長期的な治療効果が期待できます。

費用の目安と保険適用時の自己負担

歯科医院でマウスピースを作る場合、保険適用されれば3割負担で3,000〜5,000円程度となります。ただし、保険適用には症状があることが条件で、予防目的での作成は全額自己負担となってしまいます。また、装着後6ヶ月以内の作り直しも自己負担となるため、注意が必要です。市販品は1,000〜3,000円程度で購入できますが、効果や安全性を考えると、できるだけ歯科医院での作成をおすすめします。定期的なメンテナンスも必要となりますが、口腔内の健康を守る大切な投資として考えましょう。


マウスピースを使用する際の注意点

マウスピースは歯ぎしり対策に効果的ですが、正しく使用しないと十分な効果が得られない場合があります。また、使用開始時の違和感や、長期使用における注意点もあります。快適に使用し、効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。基本的な注意点を理解して、適切に使用していきましょう。

装着時の痛みと違和感への対処法

マウスピースの使用を始めると、多くの方が違和感を感じます。特に就寝時の装着は、異物感や眠りにくさを感じることがあります。また、起床時に顎の痛みや口の渇きを感じる方もいます。これらの症状は、噛み合わせの高さの変化や唇が閉じにくくなることが原因です。対処法としては、最初の1週間は就寝前に30分程度の装着練習をすることがおすすめです。また、装着感が気になる場合は、歯科医院で微調整してもらうことで改善できる場合もあります。

効果が出るまでの期間と経過

マウスピースの効果は、使用開始から約1週間程度で実感できる方が多いようです。まず、就寝時の装着に慣れてくると、歯ぎしりによる朝の顎の疲れが軽減されてきます。その後、2週間ほど経つと、頭痛や肩こりなどの症状も徐々に改善されていきます。ただし、これは目安であり、症状の程度や個人差によって効果を感じるまでの期間は異なります。マウスピースの装着が習慣化されることで、より安定した効果が期待できます。継続的な使用が重要なポイントとなります。

逆効果になるケースと対処法

マウスピースが逆効果となるのは、主に以下のような場合です。市販のマウスピースで適合が悪い場合、歯列矯正用のマウスピースを歯ぎしり対策として使用している場合、スポーツ用のマウスピースを使っている場合などが該当します。これらは歯や顎に余計な負担をかける可能性があります。また、自分に合っていないタイプ(ソフトかハード)を使用している場合も、期待する効果が得られないことがあります。このような場合は、歯科医院に相談して、適切なマウスピースに変更することをおすすめします。


マウスピースの正しいメンテナンス方法

マウスピースを長く効果的に使用するためには、適切なお手入れが欠かせません。毎日の清掃から保管方法、定期的なメンテナンスまで、いくつかの重要なポイントがあります。正しいケア方法を知って、清潔で快適な状態を保ちましょう。

毎日の洗浄・保管方法

マウスピースのお手入れは、使用後に必ず行う必要があります。まず、外したら水またはぬるま湯で軽くすすぎ、柔らかい歯ブラシで優しく汚れを落とします。このとき、歯磨き粉は使わないようにしましょう。研磨剤が入っている歯磨き粉を使うと、マウスピースに傷がついてしまう可能性があります。また、熱湯での消毒は変形の原因となるため避けましょう。汚れが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用するのがおすすめです。清掃後は水分をしっかり拭き取り、専用ケースに入れて保管します。

定期的なメンテナンスの重要性

マウスピースは使い続けると、歯ぎしりの力で少しずつすり減ったり変形したりします。そのため、3~4ヶ月に1回程度の定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院でのメンテナンスでは、マウスピースの状態チェックはもちろん、歯や顎の状態も確認します。噛み合わせのズレや、新たな症状が出ていないかもチェックします。また、マウスピースに穴が開いていないかや、適切なフィット感が保たれているかも確認します。これらのチェックは、歯科検診と合わせて行うことができ、口腔内の健康管理として重要な役割を果たしています。

交換時期の目安

マウスピースの寿命は、使用頻度や歯ぎしりの強さによって個人差がありますが、一般的に約1年が目安とされています。ソフトタイプの場合は、早めに穴が開いたり変形したりすることがあるため、より短い期間での交換が必要になることもあります。マウスピースに穴が開いた場合は、すぐに交換することをおすすめします。穴が開いた状態で使い続けると、歯を守る効果が低下してしまうためです。なお、保険を使って新しいマウスピースを作る場合は、前回の作成から6ヶ月以上経過している必要があります。


よくある質問

歯ぎしり用マウスピースについて、よく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。マウスピースの使用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。素朴な疑問から具体的な使用方法まで、詳しく解説していきます。

マウスピースは歯ぎしりを完全に治せる?

マウスピースは歯ぎしりそのものを完全になくすことはできません。歯ぎしりの原因は、ストレスや生活習慣、遺伝的な要因など様々で、その全てが解明されているわけではありません。マウスピースの役割は、歯ぎしりによる歯や顎への悪影響を防ぐことです。たとえば、歯のすり減りを防いだり、顎への負担を軽減したりする効果があります。完全な治療を目指すのであれば、生活習慣の改善やストレス管理など、総合的なアプローチが必要になります。その中で、マウスピースは歯を守るための重要な役割を果たしているのです。

装着中の違和感はいつまで続く?

マウスピースの装着による違和感は、個人差はありますが、通常1週間から2週間程度で徐々に軽減されていきます。最初は異物感や唾液の増加、発音のしづらさを感じる方が多いですが、これらは一時的なものです。慣れるまでの期間をスムーズに過ごすコツは、就寝前の30分程度から装着を始めることです。また、歯科医院で定期的に調整することで、より快適な装着感を得ることができます。中には「慣れてしまえばないと眠れない」という方も多くいらっしゃいます。

保険適用の条件は?

マウスピースの保険適用には、歯ぎしりによる明確な症状が必要です。たとえば、歯の摩耗や顎の痛み、頭痛などの症状がある場合が該当します。歯科医院での診察で、これらの症状が確認されれば、3割負担で作成できます。ただし、予防目的での作成は保険適用外となってしまいます。また、6ヶ月以内の作り直しも自費診療となるため注意が必要です。保険適用の可否は、必ず事前に歯科医院に確認することをおすすめします。

市販品でも効果はある?

市販のマウスピースは、手軽に入手できて価格も安いものの、効果や安全性には注意が必要です。市販品の多くは、お湯で柔らかくして自分で歯型を取るタイプですが、専門的な調整ができないため、フィット感が悪くなりがちです。その結果、装着時の違和感が強かったり、逆に歯や顎に負担をかけてしまう可能性もあります。また、歯ぎしりの症状や程度に合わせた素材選びができないため、十分な効果が得られないことも考えられます。歯の健康を長期的に考えると、歯科医院での作成をおすすめします。


歯ぎしり対策としてのマウスピースまとめ

歯ぎしり用マウスピースは、歯や顎を守る重要な役割を果たします。歯のすり減りを防ぎ、顎関節への負担を軽減し、さらには睡眠の質の改善まで期待できます。ただし、効果を最大限に引き出すためには、自分に合った種類を選び、適切なケアを続けることが大切です。歯科医院で作成することで、保険適用も可能です。歯ぎしりの症状でお悩みの方は、まずは歯科医院に相談してみましょう。

監修者プロフィール

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医療法人恵優会 理事長 八木大輔

経歴


厚生労働省指定 歯科医師臨床研修指導医
東北大学歯学部卒業
いわき市立総合磐城共立病院勤務(歯科口腔外科、救命救急センター、麻酔科)
その他、東京都、川崎市、横浜市の歯科医院にて勤務
おおたモール歯科開院
医療法人恵優会設立
おおたメディカルモール歯科開院
アシコタウン歯科開院
おやまモール歯科開院
いせさき西部モール歯科開院
フォルテたかさきモール歯科開院
かすかべモール歯科開院
フォルテはにゅうモール歯科開院
ジョイホンパーク吉岡歯科・矯正歯科開院



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