2023年07月28日

歯磨きの時間は何分がベスト? 理想的な時間やタイミング、やりすぎた際のデメリットをご紹介

みなさんは1日に何回、1回につき何分くらい歯磨きをしていますか?

歯磨きというと、「1日3回・1回3分」のイメージをお持ちの方も多いと思いますが、近年では歯磨きをやりすぎることに対する注意喚起もメディアなどを通じて積極的に行われるようになりました。

では、一体歯磨きは「どのタイミング」で「どのくらい」行うのが正しいのでしょうか?

この記事では、むし歯や歯周病、口臭を防ぐための理想的な歯磨き時間やタイミングについて詳しく解説しています。

歯磨き時間やタイミングについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯磨きにかける平均的な回数と時間は?

日本人の平均的な歯磨きの回数と時間はどのくらいなのでしょうか?

平成28年度に厚生労働省が実施した歯科疾患実態調査によると、1日に歯磨きをする回数は以下のような結果となっています。

歯磨きの回数

割合

磨かない

0.4%

1回

18.3%

2回

49.8%

3回

27.3%

約8割の人が1日に2回以上の歯磨きを実施していて、過去の調査と比較すると歯磨きの習慣が定着してきていることがわかります。

また平成27年に、オウチーノ総研とライオンが実施した調査では、1回の歯磨きにかける時間は以下のような結果となっています。

歯磨きの時間

割合

1~3分未満

49.9%

3~5分未満

31.3%

5~10分未満

11.0%

10分以上

3.2%

1分未満

4.6%

調査結果をみてみると、1分未満はわずか4.6%と少なく、多くの人が丁寧に歯磨きをしている人が多いことがわかります。

参考:平成28年歯科疾患実態調査|厚生労働省

参考:社会人の「オーラルケア」実態調査

歯磨きの理想的な時間は5分?10分以上?

日本人の平均的な歯磨きの時間・回数をご紹介しましたが、「理想的な歯磨きの時間・回数」はどのくらいでしょうか?

ここでは、理想的な歯磨きの時間についてご紹介していきます。

歯磨きの理想的な時間は、歯科医師の中でも意見が分かれる

歯磨きの理想的な時間は、歯科医師の中でも

全ての歯を丁寧に磨くのには3分以上かかる」や「10分以上かけて磨く必要がある」など大きく意見が別れます。。

しかし、それぞれの意見をみてみると、歯ブラシのみを使用して磨く場合や補助清掃具を使用して磨く場合など、前提条件に違いがある場合が多くあり、共通していることは歯の1本1本を丁寧に磨くことが重要ということです。

また、歯には個人差があり磨きやすい人と磨きにくい人でも理想的な時間は変わってくるでしょう。

それでも、もし歯磨きをする時間の目安がほしい場合は、歯科医院で具体的な歯磨きの指導を受けると良いでしょう。

あなたの歯の状態に合わせて、適切な歯磨きのやり方を指導してくれます。

歯磨きはやりすぎるデメリットも

歯磨きは、ブラシでゴシゴシと汚れを落とすことが良いとイメージをお持ちの方も多いと思いますが、歯磨きのやりすぎによるデメリットもあることはご存じでしょうか?

ここでは歯磨きをやりすぎることに関するデメリットについてご紹介します。

長時間力を入れて磨くと知覚過敏の原因になる

長時間力を入れて行った歯磨きは、知覚過敏の原因になります。

時間をかけて歯磨きをしたからといって、必ず知覚過敏になってしまうわけではありません。

重要なことは歯磨きの際に力を入れすぎないことです。

もし歯ブラシを持つ手に力を入れすぎてしまうと、歯の表面(一番表面のエナメル質という組織)が削れてしまい、そこからしみてしまうことで、知覚過敏になってしまうことがあります。

歯磨きの際には、力の入れすぎには気をつけましょう。

過度なブラッシングは歯茎も痛める可能性が

歯磨きのやりすぎは歯だけではなく、歯ぐきにも良くない影響あります。

歯磨きの過度なブラッシングは歯ぐきを傷つけ、歯ぐきが下がってしまう(退縮してしまう)原因になります。

すると隠れていた、歯の根っこの一部が露出してしまい、そこが知覚過敏になってしまいます。

また力を入れてゴシゴシ磨く事を繰り返してしまうと、フェストゥーンといって、歯ぐきの周り、歯に近い側の部分の歯ぐきが浮き輪のように腫れぼったくなってしまうこともあります。

歯磨きをする際は、適切なやり方・強さで実施することが重要です。

歯磨きの理想的なタイミングとは?

歯磨きをするのに理想的なタイミングはいつでしょうか?

ここでは歯磨きのタイミングについて詳しくご紹介します。

食事直後に歯磨きをするのはよくない?

食後に歯磨きをする場合は、少し時間を空けた方が良いということも耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

食事直後に歯磨きをすることがよくないと言われる一番の理由は、酸性の食事を取った場合は歯が脆くなっているのでブラッシングは避けた方が良いというものです。

確かに、口内が酸性となることで歯が一時的に脆くなる可能性はありますが、酸性の強い食事ばかりを摂取するようなものでなければ、特に気にする必要はないでしょう。

一般的には、食後はできるだけ早く歯磨きをして口内の環境を清潔に保つ方が良いといえます。

食後30分以内の歯磨きが理想的

生活習慣やライフスタイルによっては、食後すぐには歯磨き出来ないという方もいますよね。

そんな方は可能な限り、食後30分以内に歯磨きするように心がけてください。

食後はお口の中に残った食べかすや汚れが、細菌の働きによってその中の糖分から酸をつくり出します。

その酸が歯を溶かしてしまい、それがむし歯となっていきます。

この酸をつくり出すことがないように、できるだけ早く汚れを除去することが重要です。

また、どうしても食後に歯磨きが難しい場合には、口をゆすいでできる限り食べかすを取り除いたり、マウスウォッシュを使用して殺菌することも効果的です。

就寝前の歯磨きはとても重要!

朝起きた時にお口の中のねばつきや、口臭が気になる方も多いのではないでしょうか?

朝にそう感じる理由は、お口の中の細菌が寝ている間に増殖しやすいからです。

就寝中は唾液の分泌量が少なく、菌の活動が活発になってしまいます。

なので、就寝前や夕食後の歯磨きは、歯の健康を保つ上でとても重要です。

毎日補助清掃用具を使いお口の中がキレイな状態、菌が少ない状態にしてから就寝するように心がけましょう。

歯磨きはフロスなどの補助清掃用具も活用しよう

歯ブラシを使用した歯磨きは、基本的なオーラルケアとして非常に重要ですが、それだけでは口内の汚れを全て取り除くことはできません。

とくにむし歯や歯周病になりやすい場所は歯ブラシが届かなく、汚れが残ってしまう場所です。

ぜひ歯ブラシ以外の補助清掃用具も積極的に利用して、お口の中を清潔に保ちましょう。

ここでは、代表的な補助清掃用具についてご紹介します。

フロス(糸ようじ)

フロス・糸ようじは主に歯と歯の間・歯と歯が接した面汚れを除去する時に使用します。

歯ブラシの毛が入り込めない歯と歯のすき間には、食べかすやプラーク(細菌のかたまり)が着していることが多いです。

歯磨きの仕上げに使用し、歯と歯のすき間の汚れをしっかりと除去しましょう。

歯間ブラシ

歯間ブラシも歯と歯の間の汚れを取るために使用します。

歯と歯のすき間、歯と歯ぐきのすき間などの少し大きめなすき間に入れて、汚れを取り除きます。

歯間ブラシはサイズがいくつかあるので、使用する場合には自分にあったサイズを使用しましょう。

また、大きすぎるサイズを使うと歯ぐきを傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシはヘッドの部分が小さい、ペンのような歯ブラシです。

普通の歯ブラシが届かない場所にも届くので、通常の歯ブラシとあわせて使うことでより汚れを除去することができます。

とくに以下の箇所に使用することをおすすめします。

舌ブラシ

舌ブラシは、舌の汚れを除去するのに使用します。

舌には、舌苔(ぜったい)という汚れがついていることもあり、これは口臭の主な原因にもなってしまいます。

舌を磨く際には、軽い力で奥から手前にブラシを動かします。

何度もこすってしまったり強い力をかけると舌を傷つけてしまうので、そっと数回だけおこないましょう。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュはお口に含んですすぎ、吐き出して使います。

製品ごとに効果も使用方法も様々になります。

歯磨き粉のかわりのように、ゆすいで吐き出した後にブラッシングするものや、通常の歯磨きのあとに使用するものなどがあるので、使用方法をきちんと確認しましょう。

定期的に歯科医院で検診するようにしよう

歯磨きは、お口の中を清潔に保つために行う基本的なケアでとても大切です。

しかし、自分自身の歯磨きだけで完全に汚れをなくすことは難しくもあります。

口内の環境を清潔に保つためにも、ぜひ定期的に歯医者さんで検診、クリーニングを受ける習慣をつけてみてください。

歯医者さんの定期検診では自分にあった歯磨き方法や歯ブラシなどのケアグッズを指導してくれます。

予防歯科サーチで自分にピッタリの歯医者さんを探して、かかりつけにしましょう!!

監修者プロフィール

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立会川歯科・矯正歯科 院長 南 伸也

2004年
昭和大学卒業
2004年
一般開業歯科医院 勤務
2011年
みなみ歯科・矯正歯科 開設
2016年
立会川歯科・矯正歯科 開設


所属学会
日本口腔インプラント学会 所属
日本口腔インプラント学会JSOI  専修医


公式HP
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