2023年09月08日

銀歯が取れたら放置はNG!気をつけることや原因を解説

銀歯が取れたら放置はNG!気をつけることや原因を解説

以前虫歯の治療をした銀歯が食事などの際に取れてしまい、痛みが無いからそのままにしてしまっている…という方も多いのではないでしょうか??


ここでまず、お伝えしたいことは、症状がないからと言って、放置をしてはいけません


また、自分でつけなおすこともNGです。


この記事では、銀歯が外れてしまった時の悪影響・考えられる原因・気を付けることをご紹介します。


銀歯が外れてしまっているという方はぜひ参考にしてください。

銀歯が取れたまま放置はNG!さまざまな悪影響がある

銀歯が取れてしまった時は、痛みや違和感がないから…と言って放置してはいけません!!


放置してしまうと、必ず歯や噛み合わせに悪影響が起こってしまいます。


具体的にどのような悪影響が考えられるのか、ご紹介します。

虫歯が進行しやすい

銀歯が外れた部分は、少なくとも一度は、虫歯治療をしているということです。


ですので、歯の表面のエナメル質という歯で一番固い組織が削られている事になります。


銀歯が外れてしまうと、穴になったその部分に汚れが溜まってしまい、虫歯になってしまうとあっという間に進行してしまいます。


歯の根っこの部分まで、虫歯が進行してしまうと最悪の場合には抜歯をしなければならないこともあります。

歯が破損しやすくなる

そもそも銀歯が取り付けられていた歯は、虫歯治療を行い削ってある歯なので、銀歯が取れてしまうことで土台だけになってしまったり自分の歯自体が薄くなってしまっています。


その部分で固いものなどを噛んでしまうと欠けてしまうリスクが高くなります。

噛み合わせが崩れる

外れた期間が短い場合は大きな影響は起こりにくいですが、長期間放置してしまうと噛み合わせに悪影響が出てきてしまいます。


また銀歯が外れてしまうと、外れた逆側の歯で噛む事が増え、反対側の歯や顎に大きな負担がかかってしまうことも考えられます。

銀歯が取れてしまった時に気をつけること

銀歯が取れてしまったときに、取れた銀歯を捨ててしまったり、無理やりくっつけたり…どうしたらよいのかわからずに、してはいけないとされている行動をしてしまっているケースが多くあります。


ここでは、してはいけないことや気を付けるべきことについてご紹介します。

そのままで放置してはいけない

ご説明したとおり、放置してしまうと、歯、噛み合わせ、顎などにさまざまな悪影響が考えられます。


放置したことによって、虫歯が進行してしまい神経の治療が必要になってしまい、治療に時間や費用がかかってしまうこともあるので、できるだけ早い段階で歯医者で診てもらいましょう。

取れてしまった銀歯を保管する

取れてしまった銀歯は、もとに戻せる可能性もあるので、保管しておきましょう。


保管する際には、ティッシュにくるむと間違えて捨ててしまうことが多いので、ケースやビニール袋に入れて保管すると良いでしょう。


きれいに洗ってから、ケース・ビニール袋に保管し、それを持って早めに歯科医院に行きましょう。

銀歯が取れてしまった部分で食べ物を噛まない

銀歯が取れてしまった箇所はもろくなっています。


固い物が当たったり力がかかってしまうと、歯が欠けたり、割れたりしてしまう可能性があるので、取れた部分で噛むのは避けましょう。


また神経が残っている歯の場合にはしみたり、痛みが出やすいので気を付けて食事をするようにしてください。

口腔内を清潔に保つ

銀歯が取れたところは穴が開いている状態です。


食べかすなど汚れが残りやすくなっていて、歯ブラシも届きにくくなっています。


虫歯になってしまう危険性が高く、進行もしやすい状態です。


汚れが溜まっていると口臭の原因にもなってしまうので、早く歯科医院を受診しましょう。


外れてから何日間かどうしても歯医者に行けない(予約が取れない)という場合には、先の細いタフトブラシなどを使用して、汚れをしっかりと除去しましょう。


ゴシゴシ力を入れて磨くと欠けてしまうかもしれないので、優しい力で磨くようにしましょう。

自分でつけなおそうとしない

放置するの次にやってほしくないことは「自分でつけなおす」ということです。


無理やり銀歯を戻すことで、銀歯の形が変わってしまい、歯とのすき間ができてしまったり、歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。


一般的な接着剤をつけてしまうこともしてはいけません。銀歯をつける時の接着剤は、歯科用の接着剤で人体への影響を考慮されたものです。


また、外れたあとは、自分の歯や取れた銀歯に汚れが残った状態です。その状態で自分でつけなおしてしまうと再度虫歯になり、のちに外れてしまいます。


このように、自分でつけなおすことは、歯の寿命を縮める可能性があるのでやめてください。

遅くても1ヶ月以内!できる限り早く歯医者を受診する

できれば外れたその日に歯医者さんを受診してください…!


しかし、予約が取れない・お仕事が忙しいなどすぐにかかれないこともあると思います。

その場合には、先述した「気を付けること」を守りながら、できるだけ早いタイミングで歯医者を受診できるようにスケジュールを調整してください。


つけた歯医者でなければいけない訳ではないので、かかりつけの歯医者がない場合には、今後、継続して通院が可能な歯医者さんを探してみてください。


遅ければ、遅いほど悪影響が起こってしまうので、大きな悪影響が出にくい1ヶ月以内に受診できるようにしましょう。

銀歯が取れてしまう原因とは?

銀歯が外れてしまう原因は様々でひとつとは限りません。


いくつかの原因が重なり、外れてしまうこともあります。


ここでは、どのようなことが外れてしまう原因になるのかを説明します。

虫歯が進行している

虫歯が銀歯の下(中)で進行してしまうと、歯が溶けて、歯と銀歯にはすき間ができてしまいます。


そうなってしまうと、銀歯は外れてしまいます。

銀歯自体が変形している

銀歯の耐用年数は5〜7年と言われており、日々唾液に晒されたり圧が加わることで劣化が進んでいきます。


場合によっては長年の咬合圧によって変形してしまうこともあり、変形した銀歯と歯の間にすき間ができて外れてしまうことがあります。

接着剤が劣化している

銀歯の劣化によって変形した場合には、すき間から唾液や汚れが侵入してくるので、接着剤も劣化してしまいます。


そうすると接着力が弱まり、外れてしまいます。


銀歯の劣化と同様に接着剤の劣化も避けることができません。

強い衝撃や歯ぎしりなどでストレスがかかる

転んだりぶつかったりしたときの衝撃で外れたり、無意識のうちにしている食いしばりや歯ぎしりで大きな力がかかってしまい、銀歯が外れてしまうことがあります。


また、固いものや粘着質なものを無理やり噛んでしまい、力がかかってしまって外れてしまうこともあります。


普段から強い衝撃を加えないように注意しつつ、歯ぎしりをしてしまう場合には、マウスピースを使用するなど歯や銀歯を保護する対策も検討しましょう。

土台の削り方に問題がある

虫歯を治す際には必ず歯を削ることになりますが、削り方や土台の形態に問題があると上手く銀歯がはまらなかったり、接着面が少なすぎたりすることで外れてしまうこともあります。


もし同じ部位が何度も外れてしまったり、短期間の間に何度も外れてしまうようなら歯医者さんに相談してみましょう。

かかりつけ医で予約が取れなければ、違う歯医者でもOK

銀歯が取れた際には、できるだけ早く歯医者に診てもらうことが何より重要です。


もしかかりつけ医の予約が取れない場合には、急患の対応をしてくれる歯医者を探しましょう。


応急処置のみの対応が可能なのか、今後どちらの歯医者で治療を進めていくのかなどを担当医と相談し、最善の選択と治療をしましょう。

銀歯が取れてしまったらできる限り早く歯医者にいこう

銀歯が取れてしまった場合は早く歯医者に行き、適切な治療を受けましょう。


ずっと放置しているから…といって、なかなか歯医者に行く勇気が出ない方もいると思いますが、放置すればするほど状況が悪化していきます。


また、トラブルが起きてから歯医者に行くのではなく、日常的に定期検診を受けて入れば、取れる前に虫歯を発見できたり、銀歯の劣化に気付ける場合もあります。


お口のトラブルを防ぐため、健康な口腔内を保つために、定期検診をしっかり受けましょう!!

監修者プロフィール

南先生_監修ページ用データ (1).png

立会川歯科・矯正歯科 院長 南 伸也

2004年
昭和大学卒業
2004年
一般開業歯科医院 勤務
2011年
みなみ歯科・矯正歯科 開設
2016年
立会川歯科・矯正歯科 開設


所属学会
日本口腔インプラント学会 所属
日本口腔インプラント学会JSOI  専修医


公式HP
立会川歯科・矯正歯科公式HP
詳細ページ
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