2023年11月29日

歯茎を強くする方法とは?歯茎を健康に保つ方法や自力で出来る対策をご紹介

歯茎を強くする方法とは?歯茎を健康に保つ方法や自力で出来る対策をご紹介

鏡で自分のお口を見たときに、「歯茎が痩せてきた気がする…」「色が暗くなったように感じる…」「歯茎が下がってきた…」などと感じた事はありませんか?


自分自身の歯を長く持たせたい、そのために歯茎を強くしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?


この記事では、どのような歯茎が健康なのか、どうすれは歯茎が強く健康的な状態を保てるのかをご説明しています。


歯茎を健康に、強くしたい方はぜひ参考にしてみてください。

そもそも健康な歯茎ってどういう状態?

健康な歯茎の状態を保ちたいと思っていても、どのような歯茎が健康な状態なのかを理解していなければ、健康を維持することはできません。


歯茎の健康は、自分で鏡をみて以下の点をチェックすることで把握できます。

  • 歯茎がピンク色から赤 (不健康な歯茎は濃い赤になっていたり、紫や黒っぽい色になっています)
  • 歯茎がしっかりとひきしまっている (不健康な歯茎はぶよぶよしています)
  • 歯と歯の間の歯茎もひきしまっていて、三角形をしている(不健康だと、ぶよっとはれていて、丸みを帯びた歯茎になっています)
  • ・歯茎が下がっていなくて、歯の根も見えていない
  • ・歯茎からの出血が無い

もし全てに当てはまっていれば、健康な歯茎といえるでしょう。


逆に該当するものがあった場合は、歯茎の健康状態に注意が必要です。

歯茎が下がってしまう主な原因5選

歯茎が下がってしまって、歯の根元まで剥き出しになっている歯茎を見たことはありますか?


さまざまな原因によって歯茎が不健康な状態になると、歯茎が徐々に下がってきてしまい歯の根元まで剥き出しに見えたり、歯が長く見えたりします。


ここでは、歯茎が下がってしまう主な原因の5つについて、ご説明します。

歯周病

歯茎が下がってしまう原因の一つに歯周病があげられます。


歯周病とは細菌の感染により、歯茎と歯を支えている骨を壊してしまう、歯茎・歯を支える骨の病気です。


歯周病菌によって炎症が起こった歯茎はどんどん下がってしまい、放置してしまうと歯を支えている骨も溶かし、さらに歯茎が下がってしまうという事になります。


歯周病の初期段階では、痛みがほとんどなく歯茎の腫れや出血がある程度ですが、歯茎が下がるほど進行してしまうと、歯を維持することができなくなる可能性もある恐ろしい病気です。

過度な歯磨き

歯茎はとってもデリケートなので、強い力でこすられると下がってしまうこともあります。


歯と歯茎の境目には汚れが溜まりやすいので良く歯ブラシを当てたほうが良いと言われていますが、長時間当てすぎたり、力を入れすぎると、歯茎が傷ついて下がってしまいます


歯の磨きすぎで、歯の表面の組織エナメル質がすり減ってしまうとさらに歯茎が下がる原因にもなるので注意が必要です。

歯ぎしり、食いしばり

歯茎に強い力が加わることも、歯茎が下がる原因のひとつです。


硬いものを噛んだときや歯ぎしり、食いしばりをしたときに歯茎に大きな力が加わります。


とくに睡眠時や無意識にしている歯ぎしり、食いしばりは体重の2倍以上の力がかかっているとも言われていて、気づかないところで歯茎に大きな力を加えてしまっている可能性があります。

タバコ

タバコも歯茎を下げてしまう原因になります。


タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は歯茎の血の循環を悪くしてしまうので、歯茎に酸素や栄養が行き届かずに歯茎が萎縮してしまいます。

女性ホルモンの影響

女性の場合は、エストロゲンなどの女性ホルモンが増加すると、歯肉への血流が増加し新陳代謝が活発化します。


新陳代謝が活発化した歯茎は、プラークなど細菌の刺激へ敏感になり炎症が起こりやすくなります。


炎症が広がると歯周病へ繋がってしまい、結果として歯茎が下がってしまう原因となります。

歯茎が下がってしまうと起こる問題とは?

歯茎が下がってしまうと「なんとなく口元が老けて見えてきた…」と見た目の問題は、すぐに気付くことができます。


しかし、実は見た目以外にも歯茎が下がってしまうことで多くの問題が引き起こされる可能性があります。


ここでは、歯茎が下がると起こる可能性のある問題についてご紹介していきます。

知覚過敏になりやすくなる

歯茎が下がってしまうと、今まで歯茎の中に隠れていた歯の根っこの部分が少し出てきてしまいます。


歯の根っこの部分は、外部からの刺激が伝わりやすい象牙質という構造の一部なので、歯茎が下がると冷たい物などの刺激がしみやすくなってしまいます


知覚過敏は、歯茎が下がってしまった時にとくに多い症状のひとつです。

虫歯になりやすくなる

歯の象牙質は、健康な場合に歯茎より上に出ているエナメル質よりも虫歯になりやすい性質があります。


さらに、歯と歯茎の境目・歯と歯の間なので汚れもたまりやすく、虫歯のリスクが高くなります

歯がぐらぐらする

歯茎には、歯を支える役割があります。


健康な歯茎であれば、しっかりと歯を支えることができますが、歯茎が下がってしまうと支えが少なくなってしまうので歯がぐらついてしまいます。

歯が抜けてしまう

歯がぐらついた状態で、そのままにしてしまうとさらに歯茎が下がってしまい歯が抜けてしまうこともあります。


歯が抜けてしまうところまで進行してしまうと、単に歯茎が下がるだけではなく歯茎の下の歯を支えている骨が歯周病菌によって溶かされてしまい、歯を支えていた骨が自体が無くなってしまいます。


一度溶けてしまった骨は元に戻すことができません


歯が抜けてしまう状態になる前に、歯科医院を受診するようにしましょう。

歯茎を強くするおすすめの習慣

いつまでも健康な自分の歯で食事をするためには、健康な歯茎、強い歯茎を保つことが重要です。


ここでは、歯茎を強く保つためにおすすめの習慣をご紹介します。

丁寧な歯磨きをこまめに行う

歯茎を健康に保つためには、毎日の歯磨きを丁寧にすることがとても大切です。


歯ブラシだけではなく歯間ブラシやフロスを使用して、汚れをしっかりと除去しましょう。


丁寧な歯磨きは、歯周病を予防することに繋がり歯茎が下がってしまうことを防ぐことができます。

歯茎のマッサージ

歯茎のマッサージによって血行を良くすると、唾液の分泌を促すことができ、歯茎の健康に役に立ちます。


歯茎のマッサージは歯磨き後などに歯ブラシで歯と歯茎の境目に軽く歯ブラシを当てて優しく動かし、歯茎に刺激を与えると良いでしょう。


歯茎を傷付けないようにやわらかめの歯ブラシを使ったり、力加減には注意が必要です。

ビタミンが含まれる食べ物を摂取する

健康な歯茎のためには、バランスの良い食事も重要です。


とくにビタミン類は重要で、ビタミンAは皮膚・粘膜を正常に保つ働きをします。


また、ビタミンCは歯茎の成分のコラーゲンの合成に必要です。


他にも細胞の再生に良いビタミンB群などもバランスよく必要になります。


身体の健康にも歯茎にも、バランスの良い食生活を送るように心がけましょう。

タバコを吸わない

タバコに含まれている「ニコチン」や一酸化炭素は歯茎への血流を悪くしてしまう作用があります。


歯茎の血流が悪くなると、歯茎への酸素や栄養が届きにくくなってしまい歯茎が下がりやすくなってしまいます。


歯茎の下がりが気になる方は、できる限りタバコを控える方が良いでしょう。

歯科医院での定期的なクリーニング

歯茎が下がる大きな原因の歯周病は、歯と歯茎の境目についてしまった汚れから始まります。


そのため、毎日の丁寧な歯磨きなどセルフケアが欠かせません。


しかし毎日のセルフケアをどれだけ頑張っていても、お口の中の汚れは徐々に溜まってしまいます。


とくに歯周ポケットにまで入り込んだ汚れには、歯ブラシが届かないので、付着したままになり、固くなって、積み重なり、歯周ポケットをどんどん深くしていきます。


そのため、毎日丁寧なセルフケアをしていたとしても歯科医院での定期的なクリーニングが必要となります。


歯科医院では、歯ブラシが届かない歯周ポケットの汚れを除去することができます。


ぜひ歯科医院で定期的なクリーニングを行いましょう。

食いしばりや歯ぎしりの治療をする

食いしばりや歯ぎしりは、歯茎に大きな負担となります。


また、多くの場合は無意識にしてしまっているため、自分で意識して治すことが困難です。


食いしばりや歯ぎしりの自覚がある場合は、なるべく早く歯科医院を受診するようにしましょう。

歯茎が下がってきたなと思ったら歯科医院を受診しよう

歯茎が下がってしまうということは歯周病になってしまっていたり、歯ぎしりや食いしばりをしていたり…と何らかの原因があるはずです。


歯茎の下がりは放置してしまうと、さらに歯茎が下がってしまったり、歯周病が進行してしまうこともあります。


痛みや症状が無くても、少しでも歯茎が下がっていることに気付いたら、歯科医院を受診しましょう


また、もし自覚症状がない場合でも定期的な健診をおすすめします。

監修者プロフィール

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立会川歯科・矯正歯科 院長 南 伸也

2004年
昭和大学卒業
2004年
一般開業歯科医院 勤務
2011年
みなみ歯科・矯正歯科 開設
2016年
立会川歯科・矯正歯科 開設


所属学会
日本口腔インプラント学会 所属
日本口腔インプラント学会JSOI  専修医


公式HP
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