院長インタビュー 2024年10月08日

くぼ歯科医院 院長 久保先生インタビュー

くぼ歯科医院は、岐阜県本巣郡北方町、岐阜巣南大野線(県道92号)からすぐ入ったところにある、2024年6月にオープンしたばかりの新しく綺麗な、口腔外科・予防に力を入れている歯医者さんです。


今回は、くぼ歯科医院 院長の久保 宗平先生に、色々とお話を伺ってきました。


くぼ歯科医院の詳細はこちらからご覧ください。

(医院の基本情報はもとより、院内のストリートビューや、久保先生はじめ、スタッフの方々の動画などもご覧いただけます)


Q1) くぼ歯科医院のコンセプトを教えてください。

A) くぼ歯科医院のコンセプトは、「昔ながらの歯医者さんのイメージ」を取り除くことです。

多くの方が、歯医者に対して緊張や不安を抱くのは、歯医者特有の環境による部分が大きいと思います。


そこで、私たちはそのイメージを一新したいと考え、広々とした空間でリラックスできる医院作りを目指しました。


待合室は開放感があり、診察室も余裕を持たせた設計にしています。

これにより、患者さんが気軽に訪れ、治療を受けることができる環境になったのではないかと思います。


設計にもかなりこだわりました。実際、歯科医院の設計を専門にしている設計士の方と一緒に、0から作り上げました。

普通であれば、同じ広さの診療スペースに、今より2倍くらいの歯科チェアを設置することができるのですが、あえてそれはしませんでした。


私の方針として、一度に多くの患者さんを一気に診療するよりも、少ない患者さんをじっくりと診ることが大切だと考えたからです。


歯科チェアを多くして回転率を上げれば、効率的に経営ができるかもしれませんが、それでは患者さん一人ひとりに対する説明やコミュニケーションの時間が取れません。

私の理念としては、しっかりと患者さんに治療の内容を理解していただき、その上で安心して治療に臨んでいただくことが何よりも大事だと思っています。


患者さんに対して丁寧に説明を行うことで、デンタルIQ (歯に関する知識や理解度) を高めることができると考えています。


患者さんから、「今までこんなにしっかり説明を受けたことがなかった」と驚かれることが多いです。


特に外科治療に関しては、専門的で難しい内容も多く、インターネットで調べても情報があまり出てきません。

また、処置が大掛かりになる傾向にあります。


そのため、患者さんにしっかりと説明し、納得していただくことが信頼関係の構築に繋がると感じています。

患者さんが治療内容を理解し、納得して進めていくことで、治療の成功率も上がり、結果として満足度も高まると考え、今の診療スタイルに落ち着いた感じですね。


Q2) スタッフの皆さんがとても明るく元気ですが、その理由や指導方針について教えてください。

A) スタッフの明るさや元気さについては、私自身もとても誇りに思っています。

当院では、スタッフが患者さんと円滑にコミュニケーションを取り、親しみやすい雰囲気を作ることを大切にしています。


ただ実は、スタッフに対して厳格な指導を行っているわけではありません。

技術や知識面以外は、ほとんど教育らしい教育はしていない気もします(笑)


その代わり、採用時に人柄やコミュニケーション能力を重視して選んでいます。

面接時に、候補者の方がどのような話し方をするのか、どのように人と接するのかを見極め、それを基に採用を決めています。


治療手技や、説明の内容など、技術的な部分は後からいくらでも教えることができますが、基本的な人間性やコミュニケーション能力はその人自身のもので、後から、しかも限られた業務時間で変えることは難しいのでは、と考えているからです。


結果として、面接の際に「この人なら患者さんと良好な関係を築ける」と感じた人に、当院のスタッフになっていただいています。

歯科医院では、患者さんが不安を抱いていることが多いです。

そうした不安を取り除くためにも、スタッフが優しく接することがとても重要だと考えており、結果として今は非常に良い状態になっているなと感じています。


また、当院では「チーム医療」を大切にしています。歯科医師や衛生士だけでなく、全てのスタッフが一丸となって患者さんをサポートすることで、より良い治療結果を得ることができます。


そのためには、スタッフ同士の協調性も必要です。一人ひとりが自分勝手な対応をしてしまうと、患者さんが混乱してしまいますので、医院全体で統一感のある対応を心がけています。


さらに、スタッフには日々の診療の中で、私が行っている説明をしっかりと聞いてもらい、同じように説明できるようにしてもらっています。


患者さんから質問があった際にも、スタッフが的確に答えることができるようになりつつます。

例えば、治療計画をあらかじめスタッフに伝え、その内容に基づいて患者さんに説明してもらうことで、私の説明と矛盾しないようにしています。

統一された説明を行うことで、患者さんに安心感を与えることができ、信頼関係が深まると考えています。


Q3) くぼ歯科医院で特に力を入れている治療項目について教えてください。

A) 私たちが特に力を入れているのは、口腔外科です。


一般的な歯科治療ももちろん大切ですが、口腔外科はその中でも特に専門性が高く、対応できる歯科医師が限られている分野です。

親知らずの抜歯や歯根端切除、さらにはベロやほっぺたの腫瘍の切除など、幅広い外科的処置を行っています。


外科的な処置は、経験がものを言う部分が大きく、経験がなければ対応が難しいケースが多いです。

私自身、外科の経験を多く積んできたこともあり、外科治療に対して自信を持っています。

歯の移植治療など、他院ではなかなか行われないような治療にも対応しています。


例えば、親知らずを大臼歯に移植する治療があります。

これは、親知らずが健在な場合に、その歯を抜いた後、欠損した大臼歯の位置に移植するという治療法です。

患者さんにとっても、自分の歯を使って治療できるため、非常に満足度の高い治療法です。


ただし、外科治療には時間がかかることが多く、経営面では難しい部分もあります。

処置がうまく進まないと、治療時間が大幅に延びてしまうこともあり、その点ではリスクを伴います。


それでも、外科治療を得意とする医院として、患者さんに提供できる治療の幅を広げたいと考えています。


多くの患者さんが「他の医院では対応してもらえなかった」という外科的な問題を抱えて当院にいらっしゃいます。

そうした方々に対して、適切な治療を提供し、改善に導けることが私たちの強みだと思っています。


Q4) 予防やメンテナンスについてのお考えを教えてください。

A) まず前提としては、予防やメンテナンスは、歯科治療において非常に重要な要素だ、と考えております。

どんなに優れた治療を行っても、その後のケアがうまくできないと、すぐに再発してしまうためです。


私たち医者が関われるのは、患者さんが歯医者に来てくれているときだけであり、それ以外の期間は、患者さん自身がセルフケアを行うことが求められます。

一連の治療が終了し、メンテナンス期間になりますと、一般的には2〜3か月に一度ご来院いただくことになります。


その、ご来院とご来院の間の期間に、患者さんがどれだけ口腔内をケアしているかが非常に重要です。


特に、外科治療を受けた患者さんの場合は、手術後にもう一度同じ問題が起こることを非常に恐れています。

大掛かりな手術を受けた後は、「二度と同じ治療を受けたくない」と感じることが多く、そのために日常のケアに対する意識が高まります。


そうした患者さんに対して、私たちも「治療後のメンテナンスがいかに重要か」をしっかりとお伝えしています。

日々のケアをしっかり行えないと、せっかく治療した部分が再び悪化してしまう可能性がありますし、何より患者さん自身がもう一度苦しむことになります。


先ほど申し上げた通り、予防やメンテナンスは、患者さんご自身の日々のケアが重要です。

そのためには、患者さんご自身の「意識の変化」も重要になります。


治療後に意識が変わり、自ら進んでケアを行うようになると、その効果は大きいです。

例えば、これまで歯磨きが不十分だった患者さんが、しっかりとした磨き方を学び、日常的にケアを続けることで、劇的に改善することがあります。

もともと歯磨きの習慣があまりなかった方が、少し努力してケアを行うようになると、その変化が大きく感じられるのです。


実際に、20%程度しか歯を磨けていなかった患者さんが、メンテナンスを続けることで70%〜80%まで改善するケースもありました。


もちろん、もともと意識の高い患者さんも多いですが、特に外科治療を受けた方の場合、その経験が大きなモチベーションとなり、日常のケアに対して非常に積極的になる傾向があります。

手術後に「もう二度と同じ治療はしたくない」と強く感じることで、メンテナンスの重要性をより一層理解し、真剣に取り組んでいただけることが多く、歯医者としてはとても嬉しく感じます。


メンテナンスの指導については、スタッフと連携して行っています。

患者さん一人ひとりに対して、口腔内の状況やケアの方法をしっかりと説明し、その重要性を理解してもらうことが私たちの役目です。


患者さんが治療後も安心して健康な口腔状態を維持できるよう、継続的にサポートしています。


Q5) くぼ歯科医院の今後の展望について教えてください。

A) くぼ歯科医院としての今後の展望ですが、まず大きな目標としては、技術のさらなる向上と最新設備の導入による、より患者さんのためになる歯医者になることです。


現在、3Dプリンターを導入する準備を進めており、今後は初診時に全ての患者さんの口腔内をスキャンし、3Dデータを基に治療計画を立てていくことを考えています。

これにより、従来の型取り作業が不要になり、より正確な治療が可能になります。


患者さんにとっても、視覚的に分かりやすいデータを提示できるため、治療内容をより深く理解していただけるようになります。


特に3Dプリンターを使った模型の作成は、患者さんにとっても非常に有益です。

デジタルデータだけでなく、実際に手に取って確認できる模型を見せることで、治療の進行や予後について具体的にイメージしていただけるようになります。


これまでにない精度の高い治療を提供し、患者さんが安心して治療に臨める環境を作りたいと考えています。


また、地域の子どもたちに対する啓蒙活動にも力を入れていきたいと思っています。

最近では、子どもの患者さんが増えており、ご両親からも多くの相談を受けるようになりました。

子どもの成長に伴う歯やお口の問題や、適切なケアの方法について、ご両親に正しい知識を提供することが重要です。


そこで、今後は地域の子どもたちを対象とした教育イベントやセミナーを開催し、子どもの口腔健康に対する理解を深めていきたいと考えています。


さらに、地域全体のデンタルIQを高めることも、私たちの使命だと思っています。

歯科医療の進化に伴い、治療技術や設備も大きく変化していますが、患者さん自身の知識や理解が追いついていないことが多いです。


そこで、地域の住民の方々に対しても、歯科医療に関する知識を広め、より多くの方が健康な口腔状態を維持できるようサポートしていきたいと思っています。


地域のお子さま、住民の方々についての情報提供活動については、まだ具体的に動き出せているわけではありませんが、この地域に密着した歯医者としては、いずれは必ずやっていきたいな、と思っている項目ですね。


また、歯科医師としての自分自身の成長も欠かせません。

私は現在、診療時間外に、さらにインプラントの勉強や研究を続けています。

今後はその知識や経験を生かし、地域の若い歯科医師たちと一緒に成長していきたいと考えています。


若い先生方に技術や知識を伝え、一緒に地域の歯科医療を支えていくことが大切だと思っています。

私自身も引き続き学びを深め、さらに質の高い治療を提供できるよう努めていくつもりです。


インタビューを終えて

岐阜県本巣郡北方町、岐阜巣南大野線(県道92号)からすぐのところにある、くぼ歯科医院 院長の久保先生にお話を伺ってきました。


久保先生は、非常に物腰が柔らかく、優しく丁寧にお話しくださいました。

口腔外科は、専門的な用語や概念も多く、歯科医師ではないインタビュアーでは理解が難しいのですが、非常に分かりやすくかみ砕いてご説明いただけました。


おそらく患者さんに対しても同じように、分かりやすく、理解するまで丁寧にお話しされているんだろうな、と感じました。


スタッフさんも、全員お話を伺いましたが、本当に皆さん明るく丁寧にご対応くださって、とてもスムーズに取材を進めることができました。


実際に、患者さんと久保先生がお話ししているところも拝見しましたが、そのお話の内容から、患者さんが久保先生を本当に信頼している様子がうかがえました。


国道から入ってすぐですし、駐車場も医院前にかなり広くとってあるので、通院にストレスがかかることもないと思います。

通院可能な場所にお住まい、お勤めの方にはとてもお勧めな歯医者さんなので、歯やお口にお悩みを抱えてらっしゃる方は、ぜひ一度くぼ歯科医院に行ってみていただければと思います。


くぼ歯科医院の特徴

くぼ歯科医院にまだ一度も行ったことない、中の様子はどうなっているんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらから、くぼ歯科医院の詳細をご覧ください。

院内の様子が分かる院内ストリートビューや、久保先生・スタッフの皆さまの雰囲気を撮影した動画などをご覧いただけます。