医療法人H-P Smile いちかわ歯科 院長先生インタビュー

医療法人H-P Smile いちかわ歯科は、さいたま市南区、埼京線中浦和駅から歩いて8分程度のところにある、予防歯科に力を入れている歯医者さんです。
今回は、いちかわ歯科 院長の市川先生に、いろいろとお話を伺ってきました。
医療法人H-P Smile いちかわ歯科の詳細はこちらからご覧ください。
(医院の基本情報はもとより、院内ストリートビューや、市川先生が患者さんにお話ししている動画などもご覧いただけます)
Q1) いちかわ歯科のコンセプトを教えてください。
A) いちかわ歯科のコンセプトは、「赤ちゃんから高齢者まで安心して通える歯医者」です。
楽しく通える予防歯科でありたいと思っておりまして、お口の健康づくりを通じて全身の健康づくりにも貢献していければと考えて日々診療をしています。
歯科の診療は、「赤ちゃん・子ども向け」「成人向け」「高齢者向け」というように、年代で大きく分けることができます。
成人向け、高齢者向けの歯科診療については、どういう問題があって、どういう処置をするかについて、患者さんもかなり知識をもってらっしゃると思います。
しかし、赤ちゃん・子どもについては、起きうる問題だったり、その解決方法、処置内容などが、まだまだ世間に知られていないと思っております。
あまり知られてはいませんが、小さいうちの生活習慣が、その後のお口や歯、及び全身の健康に大きく影響を与えると考えているので、特に赤ちゃん・子どもの健やかな発育、発達のお手伝いをしていきたいと強く思っている、という感じですね。
成人向けは、いわゆるむし歯や歯周病の治療になると思いますが、そこでは全顎的な治療を心掛けております。
全顎的治療とは、むし歯があったとして、その1本だけを診てそこだけ治療して終わり、ではなく、1本のむし歯ができてしまったお口全体の状況や、それを生んでしまった生活習慣など、原因をしっかり考えて対応したりアドバイスをしたりすることを指します。
高齢者には、食べることの支援や、生活習慣病抑止の支援ができるような体制を整えております。
ご自身でいちかわ歯科にご来院できなくなってしまった高齢者の方には、ご自宅まで歯科医師や歯科衛生士が訪問をして、治療をしたり支援をしたりできるようにしておりまして、こちらも年々訪問先が増えている状況です。
現状でも、赤ちゃんから高齢者まで、幅広い年代の患者さんにいらしていただけております。
こだわっている部分をより強化することで、当院のコンセプトである「赤ちゃんから高齢者まで安心して通える」を、続けたいと思っています。
Q2) 子どもの発育に力を入れているのはなぜですか?
A) きっかけの1つは、当院に長く通ってくれているお子さんの歯・お口の変化を見てきた中で、顎の成長や、歯並びなどについて、何か問題がありそうだと感じたことです。
また、私は小学校の校医や、保育園2園の園医を務めています。
そこで多くの子どものお口の中を見ると、年々かみ合わせが悪くなっているという実感がありました。
そこから、小児専門の講師にお話をお聞きしたり、専門書を読み漁ったりして知識を深めていくと、食べ方、座り方、呼吸のしかた、睡眠の状態、などが密接に関わっていて、問題を生んでいることが分かりました。
昔、乳歯のときは「すきっ歯」と言って、歯と歯の間に少し隙間がある状態が普通でした。
乳歯より永久歯の方が大きいので、永久歯に生え変わるタイミングで、その隙間が埋まって、ぴたっとしたきれいな歯並びになります。これが理想的な状態です。
それが、乳歯の段階でぴったり揃ってしまうお子さんが多くなりました。
乳歯のときにぴったり揃っている場合、永久歯に生え変わったときにはスペースが足りず、永久歯の歯並びは悪くなります。
今では、さらに悪い方に進んで、下あごが後ろにひけてしまっている子どもが多くなっています。
感覚的には半分以上の子どもがそういう状態になってしまっている印象です。
こうなると、ベロが後ろに下がってしまいます。すると気道がベロでふさがれる形になるので、呼吸が苦しくなります。
口呼吸か習慣化してしまったり、眠りが浅くなったりします。
睡眠状態が悪いと、寝ている間に、脳に充分な酸素がいかないので、当然発達にも影響します。
ADHDの傾向が強まったり、集中力、学習能力に影響が出てしまいます。
年々子どものお口の状態が悪くなっているという実感と、それをきっかけに学んだ知識を合わせると、やはり「これではいけない」「なんとかしないと」という気持ちが強くなってきます。これが、いちかわ歯科が子どもに力を入れている理由です。
幸い、いちかわ歯科のスタッフも、そういう危機感というか課題意識に共感してくれたので、一緒に学んで今のプログラムを作ることができました。
その後、新たにクリニックの2階に1室借りて、そこを改装し、子どもの歯並び改善、口腔機能改善の専用の部屋を作りました。
ここで、歯科医師や、専門教育を受けたスタッフが、お子さんに対してさまざまなトレーニングを行っています。
もちろん、今のいちかわ歯科のお子さん向けプログラムが完璧、ということではありません。
これからも日々学びを続けて、子どもの健やかな発達・発育を、より確実に、早く、楽に実現できるようなプログラムに洗練させていきたいと考えています。
Q3) 成人向けの治療のこだわりを教えてください。
A) インプラントとか、外科治療とか、そういう特定の治療だけにこだわっている、ということはありません。
根管治療のときはラバーダムを付けるとか、マイクロスコープ(注: 歯科用顕微鏡)を使う、とかそういうことはもちろんやってますが。
むし歯治療という点においては、先ほども申し上げましたが、全顎的な治療を心掛けています。
むし歯になっていない歯を含めたお口全体、ひいては生活習慣も考えないと、むし歯の本当の原因は分かりません。
本当の原因が分からないと、例え1本のむし歯を治したとしても、すぐ再発してしまったり、別の歯がむし歯になってしまったりして、一生むし歯治療を繰り返さないといけなくなります。
私としては「それはよくない」と考えています。
できるだけむし歯にならないように、むし歯になってしまったら治した上で再発しないように、ということが大事だと考えています。
そのために不可欠なことが全顎的治療、ということです。
むし歯の再治療を例にとります。
銀歯の下がむし歯になっているとしましょう。つまりむし歯の再発です。
それを、単純に銀歯を外してむし歯を削ってまた被せる、という治し方をすればよいわけではなく、再発しないようにするには、しっかり清掃する必要がありますし、もしかしたら生活習慣を改善する必要があるかもしれません。
そういうことを念頭に置いて、再治療するなら材料の選択肢もしっかり説明します。
材料ごとにメリットとデメリットがありますので、それをご説明して、患者さんが選択する、というプロセスをしっかりやるようにしています。
決して自費治療を勧めるわけではありません。
長く、安全に、お口や歯の健康を維持していくための方法を考えて、選択肢をご提示する、ということです。
Q4) 今後の展望をお聞かせください。
A) はい。まずは当院のコンセプトである「赤ちゃんから高齢者まで安心して通える歯医者」であり続けたいと考えています。
歯が痛いときだけ来る、ではなく、歯が痛くならないように、むし歯にならないように、定期的に予防するためのメンテナンスに通ってくださる、そんな患者さんが今以上に増えると嬉しいです。
赤ちゃん、子ども向けとしては、当院スタッフの管理栄養士や保育士が様々な取り組みをしております。
管理栄養士が、ご両親に食育指導をしたり、保育士が、抱っこの仕方や、日常動作、遊ぶときの体の使い方、口や全身をつかった遊びなどを通して、口腔や全身の成長を育むことなどを行っている感じですね。
このような「歯やお口だけではなく、子育て全般を応援できる場所」という点をもっと強化していきたいと思っています。
また、ご自身で通院できなくなったご高齢の方には、
外に出られなくなったとしても、
そういう取り組みを進めることで、地域丸ごと健康になっていくようなお手伝いができる場所にしていきたいと考えています。
地域の健康ステーション、みたいな位置づけで認知されるようになることが当面の目標です。
インタビューを終えて
埼玉県さいたま市南区鹿手袋、埼京線中浦和駅から徒歩8分程度のところにある、いちかわ歯科の院長 市川 賢一 先生にお話を伺ってきました。
インタビューでもお話しいただけましたが、いちかわ歯科は、赤ちゃん・子ども、成人、高齢者 の全年代に対して、しっかりしたお考えを持ってそれぞれに力を入れている歯医者さんです。
市川先生は、非常に気さくで低姿勢、フレンドリーな先生だったので、とてもお話を聞きやすかったです。
診療見学もさせていただき、患者さんとお話ししている様子も拝見しましたが、患者さんともフレンドリーにお話しされていて、患者さんもリラックスして聞いてらっしゃる感じでした。
予防、小児に特に力をいれている歯医者さんなので、通院できる範囲内にお住まい、お勤めの方で、お子さんやご自身のお口の健康にご興味ある方は、ぜひ一度ご相談してみていただければと思います。
いちかわ歯科の特徴
いちかわ歯科にまだ一度も行ったことない、中の様子はどうなっているんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらから、いちかわ歯科の詳細をご覧ください。
院内の様子が分かる院内ストリートビューや、市川先生ご自身の雰囲気を撮影した動画などをご覧いただけます。