院長インタビュー 2025年05月30日

あざみ野L...岡見歯科 院長 岡見先生インタビュー

あざみ野L...岡見歯科は、神奈川県横浜市青葉区、東急田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーラインのあざみ野駅から徒歩6~7分のところに、2025年2月に新しくオープンした歯医者さんです。


院長の岡見先生は、東京都中央区にある、高度治療と予防で有名な歯科医院の副院長を長年お務めになってのち、このあざみ野L...岡見歯科を開業しました。


歯を1本でも多く残すための予防と高度治療を追求している先生ではありますが、高圧的なところは一切なく、むしろ一般的な歯科医師よりも圧倒的にフレンドリーな先生でした。


今回はその、あざみ野L...岡見歯科 院長の岡見先生に、あざみ野L...岡見歯科について色々とお話を伺ってきました。

あざみ野L...岡見歯科の詳細はこちらからご覧ください。(院内ストリートビューや岡見先生・スタッフさんなど動画も載っています)

ーー あざみ野L...岡見歯科の特徴やこだわりについて教えてください。

あざみ野L...岡見歯科の一番の特徴は、「なるべく歯を削らず、天然の歯を可能な限り長く残すこと」をコンセプトにしている点です。


歯は一度削ってしまうと元には戻りませんし、神経を取ってしまうとその歯の寿命は一気に短くなってしまいます。

私自身、これまでの臨床経験や学びの中で「歯を残すことの大切さ」を強く実感してきましたので、開業前に勤務医をしていた時代からずっと、この方針を大切にしています。


その実現のために取り入れているものの一部が、「ダイレクトボンディングでの治療」や「ラバーダムを活用した治療」です。


細かいことを解説してしまうと膨大な長さになってしまうので… ここではすべてを申し上げることはしませんが、ダイレクトボンディングやラバーダム活用をしっかり行うことで、必要最小限の部分だけを削り、歯の寿命を長くさせることができます。


こうした治療法を行うには、手間も時間もかかりますが、それでも私は「いかに自分の歯を残せるか」を優先しています。


これは将来的に患者さんが抱える可能性のある医療費や通院の負担を少しでも軽減したいという思いからです。


実際、歯を1本抜いてしまうと、その後、周りの歯の負担が増し、他の歯の寿命にも悪影響が出ます。

結果として、1本の抜歯が全体の健康に波及する可能性があるのです。


また、当院では「全顎的視点」、つまりお口全体のバランスを見ながら治療を考えるようにしています。


1本の歯だけを見るのではなく、その人の噛み合わせや過去の治療歴、生活習慣なども含めてトータルで判断します。

過去にどういった処置を受けたのか、今後どうなりそうか、10年後の状態を見据えたうえでの治療提案を行うよう心がけています。


こうした考え方に至った背景には、以前勤務していた歯科医院での経験も大きく影響しています。


そこでは、専門的なスキルを持つ先生方が複数在籍しており、それぞれの分野に特化した高い技術と深い知見を間近で学ぶことができました。

日々の臨床を通じて、ただ「削って治す」のではなく、「どうすればその歯を残せるのか」を常に問い続ける姿勢が身につきました。


その結果として、患者さんにとって最も価値のある医療を提供できるようになったと感じています。


現在、当院にいらっしゃる患者さんの中にも「他の歯医者さんで抜歯と言われたけど残したい」とご相談に来られる方が少なくなく、そういったお声に応えられる体制を整えていることに、大きなやりがいを感じています。

ーー 患者さんとの信頼関係を築くために、どのような取り組みをされていますか?

患者さんとの信頼関係は、歯科治療を成功させるうえで最も重要な要素の一つだと私は考えています。


歯医者という場所は、どうしても「怖い」「痛い」「何をされるかわからない」といった不安を抱きやすい場所でもあります。

そういった不安をできるだけ取り除き、安心して治療に臨んでいただくためには、信頼関係の構築が欠かせません。


そのために当院では、初診の際に約60分という長めの時間を確保して、しっかりとカウンセリングを行っています。


初回の診察では、ただ歯を診るだけではなく、患者さんのこれまでの治療歴や生活習慣、ご不安やご希望などを丁寧に伺うようにしています。


その中で、今後どういう治療が必要になりそうか、選択肢はどのようなものがあるか、費用や期間はどれくらいかかるのか、といったことをなるべくわかりやすく説明します。


また、治療中の時間を「単なる医療行為の場」としてではなく、「コミュニケーションの場」としても活用しています。

いわゆる“雑談”を交えることも多く、ご趣味やご家族のこと、休日の過ごし方など、プライベートな話題を通じて人としての距離を縮めるようにしています。


治療の技術や理論ももちろん大事ですが、それ以前に「この先生なら任せられる」「このクリニックなら安心だ」と感じていただくことが、患者さんの不安を取り除く第一歩になると考えています。


こうした姿勢は、私が師事していた入れ歯の得意な歯科医師の先生から受け継いだものでもあります。


その先生は、本当に患者さん思いの方で、患者さんの健康と幸せを最優先に考える方でした。

実際に、患者さんの生活背景にまで目を向けて対応していた姿は、今でも強く印象に残っています。


残念ながらその先生は、早くにお亡くなりになってしまいましたが、その先生のお考えは、今の私の臨床スタイルの根底にあります。


当院のスタッフにも、患者さんとの関係づくりを大切にするようお願いしています。


忙しい時期でも、患者さんとの会話を大切にするためにアポイントを少し長めに取るようにしており、スタッフにも「効率よりも信頼関係を優先して」と伝えています。

最近では、スタッフの間でも「患者さんとの会話って大事ですね」と話が出るようになっており、医院全体としての雰囲気づくりに役立っていると感じています。


こうした信頼関係の積み重ねが、「ここなら安心して任せられる」と思っていただける歯科医院づくりにつながると信じています。

実際、前職の時からずっと通い続けてくださっている方や、群馬、千葉、さらには九州から通院してくださる患者さんもいらっしゃいます。


そうした信頼に応え続けるためにも、今後も丁寧な診療と真摯な姿勢を貫いていきたいと思っています。

ーー インプラントや移植などの高度な治療も積極的に行っていると聞きました。

まず私が大切にしているのは、「歯を抜かないで済むなら、それが一番」という原則です。


そのうえで、どうしても歯を保存するのが難しい場合に初めて、インプラントや親知らずの移植といった選択肢を検討します。

つまり、インプラントや移植は「歯を残すための手段」として位置づけています。


インプラントは確かに優れた治療法で、失った歯の機能や見た目を回復するうえでとても有効です。

しかし、治療の難易度やリスク、費用面も含めて決して軽視できない面もあります。

そのため、患者さんとよく話し合いをし、必要性やご希望を確認しながら判断します。


インプラントだけでなく、「移植」も有効な手段の一つです。


例えば、使っていない親知らずを、欠損した部位に移植することで、自分の歯で噛む機能を回復できるケースもあります。

移植は適応が限られますが、うまくいけば自分の歯を再利用できる点で非常に魅力的です。


もちろん成功率は状況によって変動しますが、プロトコールを守って丁寧に処置を行えば、かなり高い確率で成功する印象があります。

実際にスタッフの歯の移植手術も行ったことがあり、きちんとくっついて、今でもしっかり使えています。


また、矯正治療や歯ぐきの移植といった補助的な処置も、必要に応じて積極的に行っています。


たとえば矯正によって歯の位置が変わると、歯ぐきが下がって見た目が悪くなることがあります。

そうした場合には、歯ぐきの移植を行うことで、見た目だけでなく歯の保護にもつながります。


これらの治療は単独ではなく、全体のバランスを整える一環として取り入れることで、長期的に安定したお口の状態を維持できると考えています。


さらに、私自身がこれまで多くの症例に携わってきたことで、診断の幅が広がったことも大きな強みです。


ある歯が悪くなった背景に何があるのか、矯正や噛み合わせの影響はどうか、過去の治療が今の状態にどう影響しているか、といった視点からアプローチできるようになりました。


たとえば、「このかみ合わせだと、実は奥歯がダメになるのは時間の問題なのです」といったように、将来の予測も含めて治療提案を行うことが可能です。


このように、当院では単にインプラントや移植といった高度治療を提供するだけでなく、患者さんにとって本当に必要かどうかを慎重に見極めたうえで、最も適した治療法を選択しています。

それが、患者さんの健康寿命を延ばすことにつながると信じているからです。

ーー 院内の設備や環境について教えてください。

歯科治療の精度と患者さんの安心感を高めるためには、最新の設備と快適な環境も非常に重要だと考えています。


当院では、そうした点にもこだわって院内づくりを行っています。


設備面では、マイクロスコープ、CT、CAD/CAMシステムなどを導入しています。

(*編集者注: マイクロスコープ: 歯科治療用顕微鏡設備、CT: 歯科用3次元レントゲン撮影装置、CAD/CAMシステム: コンピュータによる詰め物/被せの製作システム)


これらはすべて、より精密で、より患者さんの負担が少ない治療を実現するために欠かせないツールです。


たとえば、マイクロスコープは肉眼では見えない細かな部分まで拡大して確認できるため、根管治療や歯の破折の確認、接着面の状態などを詳細に確認することができます。

これにより治療精度が格段に上がり、再発のリスクを減らすことが可能になります。


また、CTによる三次元画像診断は、インプラント治療や移植、親知らずの抜歯などで必要不可欠です。

神経や血管の位置を事前に正確に把握することで、安全性の高い治療計画を立てることができます。


CAD/CAMは、詰め物や被せ物の設計・製作に使われており、短時間で精密な補綴物を作成できます。


これにより、通院回数の短縮や治療期間の短縮にもつながりますし、型取りからセットまでの期間が短ければ短いほど、治療部位における細菌感染リスクを減らすことができ、むし歯の再発防止を図れます。

審美的にも自然な仕上がりになるため、患者さんからもご好評をいただいています。


環境面では、完全個室の診療室も備えており、プライバシーに配慮した落ち着いた空間で治療を受けていただけるようにしました。


歯科治療はどうしても緊張を伴うものなので、他人の目が気にならない空間でリラックスしていただけるよう配慮しました。

また、小さなお子さま連れの方にも安心して通院していただけるよう、完全個室のキッズルームを設置し、保育士にも勤務してもらっています。


キッズルームは私のこだわりの設計で、遊び心がありお子さまから大変好評です。


床や壁は柔らかい素材にしているのでケガをする可能性も極めて低く、完全個室の診療室からガラス越しにキッズルームが見えるようになっているので、ご両親が治療を受けている最中も、安心してお子さんを遊ばせておくことができます。


小さいお子さまがいらっしゃるご両親でも安心して治療を受けられるよう、こうしたサポート体制を整えています。


さらに、院内の設計にも工夫を凝らしています。


待合室や診療室のスペースを少し広めに取ったり、院内をスタイリッシュな内装にすることで、歯医者イコール怖い場所、というイメージを和らげるよう心がけました。


開業から間もない当院ですが、患者さんにとって居心地のよい空間であることを何よりも大切にしています。


歯科医院に足を運ぶこと自体がストレスにならないように、技術面だけでなく、環境面でも安心感を提供できるよう、これからも常に改善と工夫を重ねてまいります。

ーー 今後の展望や患者さんへのメッセージをお願いします。

最初にも申し上げましたが、私が今後も一貫して大切にしていきたいのは、「患者さんの歯を1本でも多く残すこと」です。


歯科医療の目的は、単に悪いところを治すことではなく、その人の人生全体のQOL(編集者注: 生活の質)を高めるためのサポートであると考えています。


だからこそ私は、できる限り抜かず、削らず、もともとある自然の歯、天然の歯を活かす治療を続けていきたいと思っています。


そのためには、より専門的な知識と技術の習得が不可欠ですし、治療法も進化させ続けなければなりません。


今後は、マイクロスコープや口腔内スキャナーなどのデジタル機器をさらに活用しながら、精度の高い診療をさらに追求していきたいと考えています。


また、国内外の学会や勉強会にも継続的に参加し、常に最新の治療情報をアップデートしながら、患者さんにとって本当に意味のある医療を提供していきます。


もうひとつ、いま注力しているのが「わかりやすい説明」です。

歯科の治療や予防の情報は、専門的で難解になりがちですが、それをできるだけ患者さんにかみくだいて伝え、「理解・納得して治療を受けていただく」ことを大切にしたいです。


たとえば、最新の論文で得られた知見や、治療法の比較なども、図や写真を用いて分かりやすく説明するようにしています。


そうすることで、患者さんも自分の体について主体的に考えることができるようになり、よりよい結果が生まれると考えています。


また、患者さんとの信頼関係をさらに深めるため、今後も変わらず「会話」を大切にしていきます。


私はこれまでの経験から、医療において「無駄話」と思われがちな日常会話こそが、治療の信頼性を高める重要な要素だと確信しています。


お口の健康の話はもちろん、趣味や最近の出来事など、なんでも気軽に話せるような関係性を築けるよう、スタッフと一緒に医院全体でその雰囲気を作っていきます。


最後に、患者さんへのメッセージとしてお伝えしたいのは、「歯のことで気になることがあれば、どうか早めに相談してください」ということです。


痛みが出てからでは、治療が大がかりになることも少なくありません。

定期的に通っていただければ、小さな変化を早期に見つけて対処でき、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。


あざみ野L...岡見歯科では、これからも「行けば歯を残してくれる」「安心して任せられる」と思っていただける歯科医院、歯医者を目指して、日々誠実に診療を続けてまいります。


皆さまのお口の健康を、私たちが一緒に守っていけたら嬉しいです。

どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談いただければと思います。

インタビューを終えて

神奈川県横浜市青葉区、あざみ野駅から徒歩6~7分のところに、2025年2月に新しくオープンした「あざみ野L...岡見歯科」院長の岡見先生にお話を伺ってきました。


オープン間もないこともあり、中は非常に綺麗です。

また、岡見先生ご自身が設計に深く関与したという、こだわりの設計も特徴です。


岡見先生は、開業直前まで東京都中央区にある、高度歯科医療で定評のある歯科医院で、副院長としてご勤務されていました。

(その歯科医院は、歯科業界関係者の中ではかなり有名な歯科医院です)


その際に追及してきた、「歯を残すための必要な処置」を、あざみ野周辺にお住まいの方に提供したい、というお気持ちで開業を決意なさったとのことでした。


ただ、岡見先生は非常にフレンドリーな先生で、「緊張する」ということは全くないと思います。

インタビューでもおっしゃっていましたが、患者さんとの会話・雑談が非常に重要、というお考えをお持ちなので、スタッフさんも皆さんフレンドリーです。


ご自身の歯を大切にしたい、歯を残したい、お子さまに歯やお口のことで苦労をかけたくない、歯医者が怖い、という方には非常にお勧めな歯医者さんですので、通院可能なエリアにお住まい、お勤めの方は、ぜひ一度、あざみ野L...岡見歯科にご相談してみていただけると良いと思います。

あざみ野L...岡見歯科の特徴

あざみ野L...岡見歯科 にまだ一度も行ったことない、中はどうなっているんだろう? どんな人がいるんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらからあざみ野L...岡見歯科の詳細をご覧ください。


中の様子(ストリートビュー)や、岡見先生、歯科衛生士さんの雰囲気を撮影した動画 などもご覧いただけます。