院長インタビュー 2025年03月15日

医療法人社団B.H.T. さくら歯科 吉村院長インタビュー

医療法人社団B.H.T. さくら歯科 は、東京都杉並区、西武新宿線 下井草駅 南口を出てすぐのビル2階にある、予防に力をいれている歯医者さんです。

下井草駅 南口の階段を降りて、目の前の細いバス通りを渡るとあるビルで、南口出てほぼ目の前、という利便性の高さです。


今回お話をお聞きした院長の吉村先生は、物腰が柔らかく分かりやすくお話をしてくださる上に、非常に勉強熱心な先生です。

この記事を通じて、医療法人社団B.H.T. さくら歯科 院長 吉村先生のお考えやお人柄、さくら歯科の取り組みなどについてご覧いただければと存じます。


さくら歯科の詳細はこちらからご覧ください。(院内ストリートビューや動画も載っています)

Q1) さくら歯科 の コンセプト や こだわり を教えてください。

A) 医療法人社団B.H.T. さくら歯科の理念は、「全ての方々の幸せに貢献するために歯科医療を通して生きる喜びを提供し続けます」としています。

困ったとき、迷っているとき、この理念に立ち返って判断をしています。


理念とは存在意義です。

さくら歯科がなぜ存在しているのかをこの理念でうたっています。


そのために大切にしていることは、

  • 丁寧な説明で、納得した治療を受けていただくこと
  • 安心、安全な医療を提供すること
  • 知識と技術の向上をし続けること

の3つです。

順にお話しします。


まず「丁寧な説明で、納得した治療を受けていただくこと」についてですが、さくら歯科では、必要な検査・診査を受けていただいた上で、カウンセリングを行います。

治療が、医院側の、歯科医師側の、独りよがりにならないように、来院してくださった方が真に望んでいるものを提供したいと考えて、カウンセリングを充実させています。


カウンセリングは初診カウンセリング、セカンド(治療計画)カウンセリング、補綴(つめもの、かぶせもの)カウンセリング、定期健診カウンセリングと、ポイントポイントで行っております。


必要なタイミングで、必要な情報をご提供し、それに対するお考えやご希望を伺うことで、寄り添った診療ができると考えております。


次に「安心、安全な医療を提供すること」ですが、このために医療法に準じた会議を、月に一度開催しております。


特にヒヤリハット活動、5S活動に力をいれておりますが、他にも医科歯科連携を密にとったり、上記のカウンセリングに力を入れたり、AEDや緊急薬剤はもちろんのこと、消毒・滅菌にいたるまで、こだわっています。


安心安全な医療を提供するために、私個人としても、1級救命救急講習会、かかりつけ歯科強化型診療所の講習会に毎年参加しております。

(注: かかりつけ歯科強化型診療時は、現在は「口腔管理体制強化加算(口管強)」に変更されています。むし歯や歯周病などの歯科疾患の重症化予防を目的とした制度で、施設に求められる研修や実績などの要件に関しても変更されています)


また、精神面でも、常におもてなしの心を忘れず、温かく丁寧な接遇を笑顔で行うように心がけています。


最後に「知識と技術の向上をし続けること」ですが、これは文字通りです。


セミナーや勉強会などには、継続的、積極的に参加をし、皆さまの信頼にこたえられ続けるようにしております。


昨年は、訪問歯科診療の技術向上のため、「嚥下評価医のための講習会」に参加して、修了書をいただきました。

また、韓国に行ってニューヨーク大学の歯科医師に、デジタル歯科治療を教えていただいたのはいい思い出です。


もちろん、スタッフとも毎月1~ 2回程度の、就業時間内の院内研修で知識、技術の向上を行っています。

Q2) 特に力を入れてらっしゃる治療項目はありますか?

A) 特に力をいれている治療項目はありません。

全ての治療項目において研鑽をし、高いレベルを維持し続けることが、かかりつけ歯科医院として大切と考えているからです。


そのために、毎年テーマを決めて勉強して、ブラッシュアップをはかるようにしています。

例えば、10年以上前から顕微鏡歯科をはじめていますし、インプラントに必要な歯槽提保存術、骨造成、ソケットリフトなどは、ここ数年で得た知識と技術です。


患者さんが、より健康を回復するために、研鑽を重ねています。


ただ、時間は有限ですので、どうしても高いレベルの治療ができない領域もあります。

それを無理に自分で治療してしまうと、それは患者さんのためになりません。


私では対応が難しい小児歯科については、小児歯科学会専門医に週に一度、当院にいらしていただいております。

矯正治療は月に3~4回、大学病院から来ていただいている専門の先生にお願いしております。


もっと数少ない分野の場合は、専門のクリニックにご紹介をしております。

安心してご紹介できる信頼のおける先生を見つけるためにも、様々な講習会に積極的に参加して、コンタクトをとるようにしています。


逆に、他のクリニックから当院をご紹介いただくこともあります。


また、当院ではC&C (キュア & ケア) を、同じくらい大切にしております。

キュアは健康を取り戻すこと、ケアは健康を守り育てることを意味しています。


ケアは歯科医師のみではできません。

そのために、歯科衛生士の教育だけでなく、歯科助手を含めて組織的に対応できるようにしています。

Q3) 予防 についてはどのようなお考えをお持ちですか?

A) 孫子の兵法「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」ではないのですが、予防は知識からと考えています。


そのために、情報提供の場としての意味を持たせた定期健診に力を入れています。

定期健診では、むし歯、歯周病、歯並びのチェックに加え、口腔機能を管理、維持そして向上するように心がけています。

(定期健診についての詳細は、さくら歯科公式サイトをご覧ください)


お口の環境、生活背景、困りごと、ご希望は来院者ごとに違います。

また、同じ来院者でもライフステージで変化していきます。そこで、私たちがサポーターとしてお口からはじまる健康を支えています。


予防の重要性については、かなり昔から考えていました。

削って詰めるだけが医療ではないと思いますし、削って詰めてもいつかやり直さないといけないのであれば、予防をして健康な状態を維持することをサポートした方が建設的だと考えております。


その他にも、カリエスカウンセリングという、むし歯予防のカウンセリングを行っております。

フッ素の大切と、生活習慣がむし歯の進行やでき方に大きな影響を与えていることで、患者さんが自らむし歯予防の行動をとりやすいようにサポートするようにしています。


これは一例ですが、トリートメントサイクルという概念があります。

一度むし歯治療をすると、20数年後には抜歯にいたるという統計があるのです。


そこで、ICDASという、むし歯の判定基準、現在の状態を患者さん共有して、進行予防の行動の動機付けをしたり、定期健診に通うことで歯の健康寿命を伸ばすことにしています。


現在、歯周病カウンセリングも概ね作成できており、スタッフの体制が整い次第、患者さんに歯周病の理解を深めて、一緒に治療と重症化予防をしていこうと考えております。


さらに、国として口腔機能に力を入れてきておりますので、そこに対してもさらに力を入れていく予定です。

子供のころからの、しっかりとした口腔機能の発達が、人生終盤になってもお口から栄養をとることができる状態につながると言われています。

最後まで、自分の歯で食事を楽しみたいという声も多く聞かれます。


これらも含めて、地域に根差したかかりつけ歯科医院として、私たちが何ができるのかを今後も考え続けていきたいです。

Q4) スタッフ育成にて特別力を入れていることはありますか?

A) 歯科医療の提供は、院長、歯科医師である私一人ではできません。

かかりつけ歯科医院としてスタッフ一丸となることで、初めて患者さんにご満足いただける医療を提供できると考えています。


私も成長し、スタッフも成長する。そういう状態にするために、スタッフ育成には力を入れています。

昔から様々な取り組みを行ってきましたが、現在のさくら歯科のスタッフ育成の特徴は以下の通りです。

  • メンター制度 (1人の新人スタッフに、1人の先輩が総合的な育成担当として付く)
  • 紙のマニュアル、動画マニュアルあり
  • 総合的な育成カリキュラム (知識、技術だけでなく、さくら歯科の仕組みや文化をお伝えして、さくら歯科に早く溶け込んでもらえるようにしています)
  • 定期的な院長面談 (週1回~月1回程度)
  • 業務時間内の勉強会 (月1~2回程度、診療時間内)
  • 外部で行われるセミナー/講習会/研修会の費用補助

また、今年(2025年)は、外部講師をさくら歯科に招いて、院内でセミナーをしていただく、という取り組みも予定しております。


医療人としての成長に終わりはありません。

私自身も、さくら歯科に勤めるスタッフも、いらっしゃる患者さんの健康維持のため、常に勉強を続けることが大切だ、というのがさくら歯科の文化になりつつあります。

Q5) 今後のさくら歯科の展望を教えてください。

A) そんなに大層な展望があるわけではありません。

医療法人社団B.H.T. さくら歯科は、クリニックを増やして大型医療法人になる、というような野望ではなく、この下井草駅周辺にお住まいの方々のお口の健康を守り続けたい、という気持ちを強く持っています。


そのために、医院の仕組みを整備して、雑務にかかわる業務時間を減らしたりはしていく予定です。

業務時間が減ることは、患者さんに対応する時間が増える、勉強やセミナーという「成長につながる時間」を増やすことができる、スタッフが働きやすくなることで、今以上に前向きに診療や成長に取り組むことができる、という、「良いことだらけ」だと考えているからです。


長期的には、最初に申し上げた「全ての方々の幸せに貢献するために歯科医療を通して生きる喜びを提供し続けます」という理念を、単なるきれいごとではなく本気で成し遂げたいこととして念頭に置いて、私らしく地味に、真面目に、コツコツと(笑)、今後もさくら歯科がすべての方々の幸せに貢献していけるようにスタッフとともに進んでいきたいと思います。

インタビューを終えて

東京都杉並区下井草にある、医療法人社団B.H.T. さくら歯科 院長の吉村先生にお話を伺ってきました。


吉村先生は、非常に丁寧で腰が低く、相手のことを尊重しながらしっかりとお話をする、という先生でしたので、聞き手としても、お話が非常に理解しやすかったです。

患者さんへのご説明も同様にされているようなので、患者さんも安心感を感じていることと思います。


また、歯科医療や予防に関するお話になると熱を帯びたご説明してくださったのも印象的でした。

近年、吉村先生が新たに学んでいる、とおっしゃっていた領域についてのお話は、非常に興味深かったです。

(おそらく、いずれ患者さんへの診療に取り入れられるだろうと思います)


スタッフの皆さんも皆さん明るく丁寧で、通院にストレスを感じる、ということはないでしょう。


下井草駅の近くにお住まい、お勤めの方には非常にオススメの歯医者さんですので、歯やお口にお悩みがある方、むし歯や歯周病の予防にご興味がある方は、ぜひ一度ご相談してみてください。

さくら歯科の詳細

さくら歯科にまだ一度も行ったことない、中はどうなっているんだろう? どんな人がいるんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらからさくら歯科の詳細をご覧ください。

中の様子や、吉村先生を始めスタッフさんの雰囲気を撮影した動画 などもご覧いただけます。