ふれあいの丘デンタルクリニック 院長 秋庭先生インタビュー
ふれあいの丘デンタルクリニックは、神奈川県横浜市都筑区の、横浜市営地下鉄グリーンライン 都筑ふれあいの丘 駅を出てすぐのビルの2階・4階にある、予防に力をいれている歯医者さんです。
都筑ふれあいの丘駅の改札を出てからビル入口までは30秒ほどと、まさに駅の目の前という利便性の高い場所にあります。
今回は、ふれあいの丘デンタルクリニック 院長の秋庭 恭 (あきにわ ただし) 先生にいろいろお話を伺ってきました。
秋庭先生は、矯正治療、インプラント治療(外科治療)、審美治療など、様々な専門分野をしっかりと勉強されてきており、1人の歯科医師の中に何人もの専門医レベルの知識と技術がつまっている、という、日本の中でもかなりレアな歯科医師です。
ふれあいの丘デンタルクリニックの詳細はこちらからご覧ください。(院内ストリートビューや秋庭先生・スタッフさんの動画などもご覧いただけます)
ーー ふれあいの丘デンタルクリニックのコンセプトを教えてください。

ふれあいの丘デンタルクリニックのコンセプトは、「すべての方に、安心できる質の高い医療を提供する」というものです。
これは、ふれあいの丘デンタルクリニックの開業当初から一貫して持ち続けている想いです。
歯科医療は、どうしても保険診療と自費診療という区分けが存在します。
費用負担の違いから、受けられる治療に差が出てしまうこともあります。
しかし私は、保険診療と自費診療で、歯科医師としての対応を変えてはならないと考えています。
保険であろうと自費であろうと、その方にとって最善の治療を提供する。それが医療者としての責任ですし、誠実さだと思っています。
この考えは、スタッフにも常に伝えています。
患者さんは、お一人お一人で年齢も生活環境も異なります。
小さなお子さんもいれば、仕事に忙しいビジネスパーソン、ご高齢の方もいます。
だからこそ、それぞれの方に合った治療を提案し、安心して通っていただける場所でありたいと考えています。
私自身、歯科医師としてスタートした当初は矯正治療に専念していました。
しかし、それだけでは患者さんに総合的な診断ができないことに気づいたんです。
むし歯も削れない、麻酔も打てない自分に、強い危機感を覚えました。
そこから一般歯科を学び、インプラントや入れ歯の専門分野にも進みました。
アメリカ留学では、審美治療を中心に、歯科全般を体系的に学び直しました。
インプラントの知識を得るために勤めたセンターでは、難しいインプラント治療でも、患者さんに「また噛める喜び」をご提供するために、徹底的に検討する、という厳しい姿勢や治療へのこだわりを目の当たりにしました。
その経験が、今の自分の診療スタイルの根幹になっています。
患者さんお一人おひとりに、できる限りのことを尽くす。
これは、どんなに忙しくても、どんなに難しいケースでも変わらない信念です。
また、地域に根差したクリニックでありながら、常に世界水準を意識した医療を提供したいと考えています。
だからこそ、常に新しい技術や知識の習得に努めていますし、スタッフ教育にも力を入れています。
横浜市営地下鉄グリーンライン 都筑ふれあいの丘駅が開業したその日に、ふれあいの丘デンタルクリニックも開業しました。
新しい街の成長と共に、私たちも成長し続ける存在でありたいと思っています。
ーー 「小児矯正」についても力を入れていると聞きました。

そうですね。小児矯正は、私が特に大切にしている分野の1つです。
一般的に、小児矯正というと「子どものうちに歯並びを整える治療」と思われがちですが、本質は「成長をサポートすること」だと考えています。
大学では、「小児矯正は意味がない。永久歯になってから必要な歯を抜いて並べ直すべきだ」という考えも、当時は強く残っていました。もう何十年も前の話ですが。
しかし、私はアメリカで学んだ経験を通して、成長期にしかできないサポートがあると確信するようになりました。
子どもの骨は柔らかく、成長途上です。
この時期に、一定のアプローチしてあげることで、将来大がかりな矯正をしなくても済む場合が多いです。
もちろん、「成長」を完璧にコントロールすることはできませんが、「正しい方向に誘導する」ことは可能だと考えています。
例えば、上顎と下顎のバランスが悪い子どもに対し、早めに拡大装置を使ってスペースを広げるサポートをする。
あるいは、指しゃぶりなどの悪い癖を止めるためのトレーニングを行う。
これらの積み重ねが、歯列の成長にも大きな影響を与えます。
当院では、こうしたアプローチをベースに、小児矯正プログラムを組み立てています。
治療を始める際には、保護者の方に必ず丁寧に説明し、将来を見据えたプランを提案しています。
また、矯正を通じてお子さん自身が「自分の歯を大事にする」という意識を持てるようになるのも大きなメリットだと考えています。
子どもの頃から歯並びに関心を持ち、定期的に通院する習慣が身につく。
これは将来にわたって健康を支える大切な財産になると信じています。
当院の矯正プログラムは、大学以上のレベルだと評価されることもあり、全国から多くの若い歯科医師が学びに来ています。
こうして未来を担う世代に、正しい矯正の考え方を伝えていくことも、私の使命だと思っています。
ーー スタッフの方々がとても親切で丁寧だと評判ですが、その秘訣は何でしょうか?

ありがとうございます。
実は、スタッフ教育に関しては「特別なことはしない」というのが私の基本方針なんです(笑)
もちろん最低限のマナーやルールは伝えますが、接遇やホスピタリティについて大げさな研修をしたことは、15年間で数えるほどしかありません。
それよりも、私自身が率先して、患者さんに対してどう接するかを「見せる」ということを重視しています。
私が常に意識しているのは、「まず自分が模範になる」ということです。
診療に入るときは必ず身なりを整え、患者さんにはきちんと目を見てご挨拶をします。
スタッフとのコミュニケーションも大切にします。
1回だけ、特別なときだけ、ではなく、いつも、常に、そういう対応だったりスタンスで患者さんやスタッフに接することで、「これがふれあいの丘デンタルクリニックの標準、当たり前なんだ」とスタッフが思ってくれます。
それが、当院スタッフが患者さんや他のスタッフに対する丁寧な態度につながっていると考えています。
また、「環境が人を育てる」とも考えも持っています。
医院の雰囲気が良ければ、新しく入ったスタッフも自然と周りを見て学び、患者さんへの接し方が身についていきます。
逆に、ギスギスした雰囲気では、どんなに研修を積んでも本当の意味でのホスピタリティは育ちません。
採用に関しても、「完璧な人を採ろう」とは思っていません。
人間ですから、誰でも得意不得意があります。
でも、環境さえ整えれば、人は成長する力を持っています。
大事なのは、スタッフ同士が支え合い、患者さんに対して自然に優しくなれる空気を作ることです。
私たちのクリニックに来てくださる患者さんは、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広いです。
だからこそ、スタッフ一人ひとりが「患者さんに寄り添う気持ち」を持つことが、何よりも大切だと考えておりますし、院長の私自身が常にそういう気持ちで患者さんと接することで、医院全体もそのようになっている、と思います。
ーー ふれあいの丘デンタルクリニックで進めているデジタル化についても教えてください。

デジタル化は、今後の歯科医療にとって絶対に避けて通れない道だと考えています。
従来、詰め物や被せ物を作るときには、まずシリコンで型を取り、石膏で模型を作り、その模型を歯科技工所に郵送して、模型を元に歯科技工士さんが製作する、できあがった詰め物や被せ物は、また歯医者に郵送されてくる、という非常にアナログな工程が必要でした。
時間もかかるし、どうしても多少の誤差が生じてしまうんです。
しかし今は、口腔内スキャナーを使えば、型取りは不要です。
数分で、精密な3Dデータを取得し、そのまま歯科技工所に送信できます。
最新のCAD/CAM技術を使えば、ブロックから精密な補綴物(注: ほてつぶつ 詰め物や被せ物 の総称)を削り出すことができ、誤差も最小限に抑えられます。
さらに当院では、常勤の歯科技工士が院内にいて、歯科技工のための設備も整っているため、色調の微調整や最終仕上げもその場でできます。
患者さんにとっては、通院回数が減り、より短期間で美しい仕上がりを手にすることができるわけです。
特にセラミック治療など、審美性が求められるケースでは、この「歯科技工士が院内にいて、立ち会える」ということがが大きな武器になります。
今後は、義歯(入れ歯)の分野にもデジタル技術をもっと取り入れていきたいと考えています。
保険診療の範囲でも、より良い治療結果を目指したい。
患者さんにとって負担が少なく、なおかつ高品質な治療を提供できるクリニックを目指しています。
また、デジタル技術を若い歯科医師たちにも教えていきたいと考えています。
未来の歯科医療を担う世代には、こうした新しいツールを当たり前に使いこなせる力が必須だからです。
ーー ふれあいの丘デンタルクリニックの今後の展望を教えてください。

現在、ふれあいの丘デンタルクリニックを運営し、私が理事長を務めている医療法人社団Smilance Care は、ふれあいの丘デンタルクリニック(横浜市)と、秋庭歯科医院(静岡県富士市)の2拠点体制で診療を行っています。
静岡の医院は父の代から続く、地域に根差した歯科医院です。
医療法人として規模を拡大していきたい、という野望があるわけではありませんが、もう1軒くらいは立ち上げても良いかなと考えています。
研修医や若い歯科医師が、しっかりと技術を磨き、患者さんに誠実に向き合う力を身につけるための「成長の場」を増やしたいと思っているからです。
現在、当院は大学の臨床研修施設にもなっており、多くの若い歯科医師たちが学びに来ています。
矯正やインプラントといった専門分野にも積極的に取り組める環境が整っており、大学病院とはまた違ったリアルな臨床経験を積むことができます。
一般的に、大学の臨床研修施設になっている歯科医院というのは「協力型臨床研修施設」というものです。
一方、ふれあいの丘デンタルクリニックは「管理型臨床研修施設」という、協力型よりもはるかに認可がおりにくい、より高度な歯科医師の研修施設になっております。
私自身、アメリカ留学を通じて「世界基準の医療」を肌で感じました。
その経験から、今まではがむしゃらに、目の前の、地域の患者さんに最高の歯科診療を提供する、ということだけを考えて走ってきましたが、年齢を重ねるにつれ、私の知識や経験、考え方を次の世代に伝えていくことも、私の大切な使命なのではと考えるようになりました。
その想いが、研修プログラムや設備を整え、一般歯科診療所としては極めて珍しい「管理型臨床研修施設」になる原動力にもなりました。
また、最近では学術活動にも力を入れています。
昨年は、日本口腔インプラント学会で「優秀ポスター賞」を受賞しました。
これは通常、大学の研究者が受賞するものですが、私のような臨床家が選ばれるのは非常に珍しいことだと言われました。
この受賞は、若い先生たちにも「現場でしっかり努力すれば、結果はついてくる」というメッセージになったと思っています。
これからも、年に1回は何らかの学会発表を行い、常に自分自身をアップデートし続けたい。
そして、ふれあいの丘デンタルクリニックを「歯科医師にとっての学びと成長の拠点」にしていきたいと考えています。
もちろん、すべてのベースには「患者さんへの想い」があります。
患者さん一人ひとりに、最善の医療を届けること。そのために、どんな努力も惜しまない。
この信念を持ち続けながら、これからも挑戦を続けていきたいと考えています。

インタビューを終えて
神奈川県横浜市都筑区、横浜市営地下鉄グリーンライン 都筑ふれあいの丘駅を出てすぐのところにある、医療法人社団Smilance Care ふれあいの丘デンタルクリニック 院長の秋庭先生にお話を伺ってきました。
秋庭先生は、大学で数年間歯列矯正治療を専門的に学び、インプラント専門センターでインプラントを学び、アメリカの大学(UCLA)で審美治療を中心とした総合歯科診療を学び… と、キャリアの多くを専門的な学び に費やしてきた歯科医師です。
専門性が高い先生にありがちな、高圧的だったり冷たい印象だったりは全くなく、理知的ではあるものの非常にフレンドリーで腰が低い、というお方でした。
おそらくそれは「患者さんに丁寧に接する」「その背中をスタッフに見せることで、スタッフもみんな患者さんに丁寧に接する」ということを行い続けてきたからこそなのではないかと感じました。
お話自体も、専門用語を使うことなく、素人のインタビュアーにも分かりやすく話してくれました。
これも、患者さん対応ではそうしているから、というところから来ているのだと思います。
患者さんに最高の医療を提供する、という気持ちは維持しながら、次世代の歯科医師・歯科医療者に、努力や勉強を続ける大切さ、患者さんに真摯に、誠実に向き合うことの大切さを教えていきたい、というお考えが、年々強くなっていっているというお話も印象的でした。
横浜市営地下鉄グリーンラインや、都筑ふれあいの丘駅を日常的に利用される方にとっては、非常に通いやすく、保険診療も高度治療も、高いレベルで受けられる稀有な歯医者さんだと思いますので、お口のお悩みを抱えてらっしゃる方は、ぜひ一度ふれあいの丘デンタルクリニックにご相談してみていただければと思います。
ふれあいの丘デンタルクリニックの詳細
ふれあいの丘デンタルクリニックにまだ一度も行ったことない、中はどうなっているんだろう? どんな人がいるんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらからふれあいの丘デンタルクリニックの詳細をご覧ください。
中の様子や、秋庭先生を始めスタッフさんの雰囲気を撮影した動画 などもご覧いただけます。
