浜町歯科医院 副院長 中村慎太郎先生 インタビュー
浜町歯科医院は、東京都中央区浜町にある、予防に力をいれている歯医者さんです。
都営新宿線浜町駅 A1出口を出て徒歩2分という好立地にありますが、
- 東京メトロ日比谷線 / 都営浅草線 人形町駅
- 都営浅草線 東日本橋駅
- JR総武快速線 馬喰町駅
- 東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅
などからも徒歩圏内で、大変利便性の高い歯医者さんです。
浜町歯科医院は、日本橋浜町の地で3代75年に渡って、地域の皆さまのお口の健康を守っています。
歴史があるからと言って「古い」歯医者さんではなく、内装も綺麗で最先端機器もあり、3代目である現副院長の中村慎太郎先生は、今でも大学でインプラント治療を担うなど、非常に先進的な歯医者さんでもあります。
今回は、浜町歯科医院 副院長 3代目となる中村 慎太郎先生に、浜町歯科医院について色々とお話を伺ってきました。
浜町歯科医院の詳細はこちらからご覧ください。(院内ストリートビューや動画も載っています)
ーー 浜町歯科医院の特徴やこだわりについて教えてください。
浜町歯科医院は、昭和24年に私の祖父がこの地で開業した医院で、私で3代目になります。
浜町という地域に根ざし、長年にわたって多くの患者さんに支えられてきた歴史ある歯科医院です。
祖父や父が築いてきた信頼を守りながらも、現代の歯科医療に即した形で常に進化を心がけています。
当院のこだわりは、第一に「患者さんの希望にできるだけ沿った治療」を行うことです。
歯科治療は患者さん一人ひとりで状況がまったく異なります。
同じ「むし歯」や「歯周病」といった病名でも、生活習慣や将来的な希望によって最適な治療方針は変わってきます。
そのため、私たちは治療を始める前にしっかりとカウンセリングを行い、患者さんのご希望や不安に耳を傾けています。
次に大切にしているのが、治療の「全体計画」です。
単にその場の問題を解決するだけでなく、お口全体の健康を見据えて治療を進めます。
例えば1本の歯を治す場合でも、その周囲の歯や噛み合わせ、将来の負担を考慮し、長く快適に使えるような治療を心がけています。
また、治療が終わった後の「メンテナンス」にも力を入れています。
歯科医院は痛くなったら行く場所というイメージをお持ちの方も多いですが、長く自分の歯を守るためには、定期的な予防処置と、歯科医師や歯科衛生士というプロフェッショナルによるチェックが不可欠です。
当院では、メンテナンスでも必ず歯科医師が患者さんのお口の状態を確認し、小さな変化を見逃さないようにしています。
こうした継続的なケアを通じて、患者さんが安心して食事を楽しみ、豊かな生活を送っていただけるようサポートしています。
ーー インプラント治療に力を入れているとのことですが、そのきっかけは何ですか?
私がインプラント治療に興味を持ったのは、大学時代に口腔外科での研修を経験したことが大きなきっかけです。
当時、大学病院の口腔外科では毎日のように外科的処置を行っており、むし歯治療や入院患者さんの口腔ケア、抜歯などを数多く経験しました。
いわば「手を動かす修行」のような日々で、現場感覚や臨床力を徹底的に鍛えることができました。
一方で、当時の浜町歯科医院ではインプラント治療を扱っておらず、必要な場合には他院に紹介するという形を取っていました。
自院で完結できないことに少しもどかしさを感じたこともあり、「自分がインプラントを担当できるようになれば、もっと幅広い治療が提供でき、地域の皆さまの口腔健康に貢献できるのではないか…」と考えるようになりました。
その思いを持ち続けたまま、私は東京医科歯科大学の大学院に進学し、4年間にわたってインプラントを専門に学びました。
大学院では基礎から応用、臨床研究まで幅広く学ぶことができ、歯学博士号も取得しました。
さらにその後、同大学のインプラント科で5年間教員として勤務し、難症例を含むさまざまなケースに対応してきました。
今でも月に数回は大学病院で診療を行っており、知識・技術のアップデートを重ねています。
余談にはなりますが、私が初めて大学病院でインプラント治療を始めた頃は、一般の歯科医院ではインプラント治療がほとんど行われておらず、インプラント治療をご希望の患者さんは、基本的に大学病院に紹介されてきていました。
なので当時は、今思えば「簡単な」インプラント治療を非常に多く実践できたことも、私の技術や知識の基礎になっています。
一方今は、多くの町の歯科医院でもインプラント治療を手掛けるようになりました。
それにより、現在大学病院に紹介されるインプラント患者さんは、「一般的な歯科医院では対応できないような、難しい症例」であることが多いです。
今でも大学病院にてインプラント手術を行うことによって、継続的な技術、知識のアップデートが可能になっていると思います。
また、難しい症例に携わるからこそ、単にインプラントを「埋める」だけでなく、補綴(注: かぶせ物)までを含めた、トータルな治療の重要性も強く実感しています。
患者さんにとって最善の治療を届けるために、今も研鑽を重ね続けています。
ーー インプラント治療で特に大切にしていることは何ですか?
インプラント治療を行ううえで私が最も重視しているのは、「基本に忠実であること」、そして「無理をしないこと」です。
インプラントは非常に高い技術が求められる治療ですが、それ以上に大切なのは、患者さんの状態に応じた的確な判断です。
無理にインプラントを埋入してしまうと、後々トラブルになるリスクがあります。
そのため、私は常に「この患者さんにとって本当に必要か? 安全か?」を軸に治療方針を決めています。
たとえば、インプラントを埋める場所に、インプラントを支えるための充分な量の顎の骨がない場合は、そのまま無理に埋め込むのではなく、必要に応じて骨の移植を行います。
こうした準備をしっかり整えることで、長く安定したインプラント治療が実現します。
また、治療計画の段階では、シミュレーションソフトを用いて綿密に位置や角度を設計します。
患者さんのお口の中をスキャンして、3Dデータ上で骨や神経の位置を確認しながら、最適な埋入位置を決めていきます。
そのデータをもとにサージカルガイドという手術用の補助装置を作成し、実際の手術ではそのガイドを使用してミリ単位で正確にインプラントを埋め込むようにしています。
これにより、手術の安全性や成功率が格段に上がります。
使用しているインプラントメーカーも厳選しています。
私は基本的に「ストローマン」というスイスの老舗メーカーの製品を使っています。
ストローマンは世界中で使用されており、40年以上の長期的な臨床データが蓄積されているため、安心して使用できる信頼性の高いブランドです。
もちろん、他のメーカーのインプラントが良くない、というわけではありません。
私も、症例に応じて他のメーカーを使うこともあります。
ただ、長く持たせるという視点では、実績がある製品を選ぶことが非常に重要だと考えております。
さらに、治療が終わった後も継続的なメンテナンスを欠かしません。
当院では、インプラント治療を受けられた方には必ず定期的なチェックとクリーニングをおすすめしており、状態に応じて間隔を調整しながら通っていただいています。
インプラントも天然の歯と同じように、ケアを怠れば問題が生じますので、治療後のフォローも治療の一部だと考えています。
ちなみにですが、浜町歯科医院では、欠損(注: 歯が抜けてしまったところ)に対する対応として、インプラントだけをお勧めしているわけではありません。
院長である父は、義歯(注: 入れ歯)を専門にしておりますので、インプラントをご希望なら私が、義歯をご希望なら父が、という役割分担をしております。
義歯も、最先端技術による進化を遂げており、残った歯に負担がかかりづらいものなどもあります。
クリニックとしては、どのようなご希望に対しても最善の処置ができるような体制になっていると考えています。
ーー 最近、強く取り組んでいる分野があれば教えてください。
はい、いまは特に「小児矯正」に力を入れています。
近年、浜町歯科医院があるエリアは、ファミリー層、小さいお子さま が非常に増えています。
その中で、当院にはご家族全体で通われる方が増えており、保護者の方と一緒に来られるお子さんのお口の中を見る機会も多くなりました。
その中で感じるのが、「顎が小さいお子さんが非常に多い」ということです。
顎が小さいと、将来的に永久歯がきれいに並ぶスペースが確保できず、歯並びが悪くなったり、噛み合わせに問題が出たりするリスクが高まります。
そうしたケースに対して、できるだけ早い段階で矯正治療を始めることが、将来のお口の健康に大きく関わってきます。
当院では、8歳前後の永久歯が前歯4本ほど生え揃ったタイミングを目安に、小児矯正の第一期治療、いわゆるⅠ期治療を開始することが多いです。
主に、拡大床 (注: かくだいしょう)という装置を使って、顎の成長を促進し、歯が並ぶスペースを広げる治療を行います。
この治療は、お子さんの成長期に合わせて行うことで、将来的に本格的な矯正治療が必要なくなる場合もあります。
他にも、今後はデジタル技術の導入にも力を入れていきたいと考えています。
たとえば、フェイシャルスキャン や 口腔内スキャナー を活用することで、患者さんの顔貌や、お口の中の状態を3Dでデータ化し、より正確な診断・治療計画を立てることが可能になります。
デジタル化によって、治療の質だけでなく患者さんの快適さも大きく向上するため、積極的に取り入れていきたいですね。
さらに、保険診療の中でもデジタル技術が使えるようになってきており、例えばCAD/CAMを使った保険のインレー(注: 詰め物)なども増えています。
初診でいらした際に、お口の中のスキャンを行い、必要に応じて精密なデータを活用することで、「全部きちんと治したい」とお考えの患者さんにも質の高い治療を提供できるようになっています。
ーー 最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。
浜町歯科医院では、患者さん一人ひとりの状況やご希望に寄り添った診療を行うことを大切にしています。
歯科治療はどうしても不安を感じやすいものですし、過去に痛い思いをした経験から、なかなか通院に踏み出せないという方もいらっしゃると思います。
でも、私たちはそんな不安を少しでも取り除けるよう、わかりやすく丁寧な説明と、できるだけ負担の少ない治療を心がけています。
インプラント治療をはじめとした専門的な分野はもちろんのこと、一般歯科や予防歯科、小児矯正まで、幅広いニーズに対応できる体制を整えています。
特にインプラントに関しては、大学病院での経験を活かし、難症例への対応や他院からの紹介も受けながら、日々技術を磨いています。
だからこそ、他院で「難しい」と言われた方や、再治療を希望される方も、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
また、歯の治療は「ゴール」ではなく、その後の生活をより良くするための「スタート」だと考えています。
よく噛んでおいしく食事ができること、口元に自信が持てること、会話を楽しめること――そういった日常の小さな幸せを支えるのが、私たち歯科医師の役目です。
そのために、私たちは治療後のメンテナンスにも力を入れ、長く快適に過ごしていただけるようサポートを続けています。
患者さんの中には、「どうせもう年だから」「昔から歯が弱くて仕方がない」と諦めてしまっている方も少なくないと実感しています。
でも、歯は何歳からでも、手をかけることで改善できる部分もたくさんあります。
もし少しでもお口のことで気になることがあれば、どうかそのままにせず、お気軽に浜町歯科医院へお越しください。
私たちがしっかりと診て、最善の治療をご提案いたします。
これからも、地域の皆さまのお口の健康を守る「かかりつけ医」として、そして一人の歯科医師として、誠実に、丁寧に取り組んでまいります。
インタビューを終えて
東京都中央区浜町にある、浜町歯科医院 副院長 の 中村 慎太郎先生にお話を伺ってきました。
3代続く歯医者さんという、非常に歴史がある一方、中に入ってみると綺麗で、最先端の機器などもしっかり設置されていました。
中村先生は、一般的な歯医者さんがまだ対応していなかった頃からインプラント治療を手掛けており、その知識、技術はまさに大学病院レベルと言えるでしょう。
町の歯医者さんでありながら、大学病院レベルの治療を受けられるという意味では、非常に貴重な歯医者さんだと思います。
ただ、お話を聞いてみると、中村先生は非常に物腰が柔らかく、偉そうな雰囲気は一切ない優しい先生でした。
(ちなみに、現院長であるお父様も、フレンドリーで優しい先生です)
むし歯や歯周病予防もしっかり行ってくれて、仮に歯が抜けてしまったとしても、インプラント・入れ歯の専門家がいる、という点では、非常に安心感があると思います。
ご自身の歯を大切にしたい、お子さまに歯やお口のことで苦労をかけたくない、という方は、ぜひ一度浜町歯科医院にご相談してみると良いと思います。
浜町歯科医院の詳細
浜町歯科医院にまだ一度も行ったことない、中はどうなっているんだろう? どんな人がいるんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらから浜町歯科医院の詳細をご覧ください。
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