野中歯科・矯正歯科 院長 野中先生インタビュー
医療法人ほほえみ会 野中歯科・矯正歯科は、群馬県前橋市西片貝町、前橋駅から車で12分ほどのところにある、予防に力を入れている歯医者さんです。
今回は、野中歯科・矯正歯科 院長の野中 幸治先生に、色々とお話を伺ってきました。
野中歯科・矯正歯科の詳細はこちらからご覧ください。
(医院の基本情報はもとより、院内のストリートビューや、野中先生はじめ、スタッフの方々の動画などもご覧いただけます)
Q1) 野中歯科・矯正歯科のコンセプトやこだわりについて教えてください。
A) 野中歯科・矯正歯科では、20年以上前から予防歯科に力を入れています。
20年前は、歯医者と言えば「患者さんがむし歯だらけなので、とにかく削って詰める、を繰り返す」というのが当たり前でしたが、そのころから当院では予防を強く意識、推奨してきました。
私たちが地域の皆さまにお伝えしているのは、「治療が必要になる前に、まず予防を意識すると良いですよ」ということです。
特に、歯科衛生士が患者さんを担当制でサポートする当院の仕組みは、患者さん一人ひとりの健康状態を細やかに管理できるため、大きな強みだと考えています。
また、私自身の歯科医師としてのキャリアの出発点が、自費専門の歯科医院だったこともあり、セラミックの詰め物や被せ物、インプラント、歯列矯正などの高度な治療技術を学び、多くのケースに対応できるスキルを身につけました。
これによって、当院では「質の高い治療を行うことで、できるだけ再治療を必要としない」「長期的に患者さんの健康を守る」という目標を持ちながら診療を進めることができています。
矯正治療に関しても独自のこだわりがあります。
矯正治療は、「綺麗に歯並びを整える」ことだけが目的ではありません。
歯並びを整えた上で、しっかり噛み合わせが作られないと、見た目は綺麗だけど、機能的には困る、という状況になってしまいます。
実際、当院には「歯並びは綺麗になったんだけど噛むときに違和感がある」という患者さんがいらっしゃることがあります。
こうした患者さんにとって、矯正治療は「満足のいく結果」ではなかったと言えます。
野中歯科・矯正歯科では、噛み合わせまでしっかりと調整し、患者さんが将来的にも快適な生活を送れるよう、丁寧な治療を提供しています。
私を含めた、当院に在籍している歯科医師だけではなく、矯正を専門としている大学の教授に症例を確認していただくなど、専門性を高める努力も続けています。
矯正治療は時間がかかるため、患者さんから「まだ終わらないのか」と聞かれることもありますが、その都度しっかりとご説明を行い、ご納得いただけるよう努めています。
「長く続ける価値がある治療」を提供することこそ、当院の大切な使命だと思っています。
Q2) むし歯や歯周病予防に対する取り組みについてお聞かせください。
A) さきほど、私のキャリアの出発点は「自費治療専門の歯科医院」と申しました。
なので、野中歯科・矯正歯科を開業した直後は、むし歯を削って詰めて、という中で、得意の自費治療を繰り返し行ってきました。
10年くらい自費治療の技術を磨き続けていたので、我ながら質の高い治療ができていたかと思います。
しかし、せっかくていねいに行った治療が、新たなむし歯によってまた悪くなってしまうという経験を何度もしました。
自信をもって入れた詰め物や被せ物が、5年10年して「先生、割れちゃったよ、取れちゃったよ」となってしまうのです。
原因を患者さんにだけ求めることはもちろんできないのですが、色々お話を聞いてみると、「歯磨きをちゃんとしていなかった」「治療が終わったら歯医者には行かなかった」などのお声がほとんどでした。
つまり、「どれだけ良い治療をしても、自信のある治療をしても、治療するだけでは患者さんの健康を守れない」という事実に直面した、ということです。
これに気付いた時は非常にショックでした。
でも、患者さんの健康を守るために歯医者になったので、諦めず色々を模索する中で、大学の教授が主催する歯周病勉強会に参加しました。
そこでスウェーデンの予防歯科の理念に触れ、私はスウェーデン式の予防歯科を学ぶことを決意しました。
この勉強会では、「患者さん自身が歯を磨けないなら、歯科医が磨いてあげればいい」という考え方を知り、大きなカルチャーショックを受けたことを覚えています。
その後、実際にスウェーデンに短期留学し、予防歯科の最前線を学びました。
そこから20年、より患者さんの歯やお口の健康が長続きするような予防プログラムを試行錯誤し続けています。
おかげさまでかなり満足のいく予防プログラムができているとは感じています。
もちろんまだまだ完璧ではないので、これからも新しい考え方や技術を取り入れながらブラッシュアップする必要はありますが…
具体的には、予防を診療の中心に据え、歯周病治療からメンテナンス、さらには子どもの予防や食育まで幅広く対応しています。
私たちの目標は、患者さんが生涯にわたって健康な歯やお口を保ち、楽しく食事ができる生活を送ることです。
そのため、悪くなる前の定期的なメンテナンスを強く推奨しています。
Q3) 予防以外に力を入れている治療項目は何ですか?
A) 当院では、矯正とインプラント治療にも力を入れています。
どちらも高度な技術を要求される治療項目ではありますが、予防にも大きく寄与するので、患者さんの生涯にわたっての歯やお口の健康を目標としていると、避けては通れない道でもあります。
特にインプラント治療に関しては、安全性と精度を最優先に考えています。
当院ではストローマンという信頼性の高いメーカーを採用し、100%ガイドを用いて治療を行っています。
これにより、患者さん一人ひとりの骨や歯肉の状態に応じた正確な埋入が可能となり、治療結果の安定性を高めています。
私はインプラント治療を補綴(ほてつ)の一部として捉えており、最終的な被せ物の形や機能をゴールに据えています。
そのため、治療の初期段階から補綴計画を意識して進めています。
矯正治療では、単に歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせや口腔機能の改善までを視野に入れています。
特に30~40代の患者さんの中には、既に銀歯やブリッジが入っている方も多いため、むし歯治療、詰め物や被せ物を併用しながら矯正治療を進めることが求められます。
これらのケースに対応できる体制を整えられていることは、私たちのクリニックの強みの一つです。
また、審美的側面を求める患者さんも多いことから、セラミックの詰め物や被せ物については東京の一流クリニックと提携しています。
その東京のクリニックの作製する詰め物や被せ物は、非常に質が高いと評判です。
治療後の仕上がりに感動される患者さんが多く、「女優さんと同じレベルの治療が受けられたね」と言われることもあります。
こうした高品質な治療を提供することで、患者さんの「自信を持って笑顔を見せられる生活」をサポートしています。
Q4) 患者さん応対やスタッフ育成におけるポリシーを教えてください。
A) 患者さんへの対応において、私たちは「信頼関係の構築」を最も重要視しています。
患者さんが「このクリニックなら安心できる」と思える環境を作るためには、スタッフ全員が高い意識を持つ必要があります。
そのため、採用時にはスタッフの素質を厳しく見極めています。
単に技術があるだけではなく、患者さんに寄り添える人間性を重視して選んでいます。
採用後は、朝礼やミーティングを通じて「感謝の言葉を伝える」「挨拶を大切にする」といった基本的な姿勢を繰り返し指導しています。
また、スタッフ間のコミュニケーションを円滑にするために、プライベートな話題にも気軽に触れられる職場環境作りを心掛けています。
さらに、全国の歯科医院が参加するスタディグループに所属し、他院のスタッフとも交流の場を持っています。
この活動を通じて、スタッフ自身が「自分たちだけが努力しているのではない」と感じ、モチベーションを高めることができます。
毎年行われるスタッフプレゼンや講演会は、技術面だけでなく意識面の向上にも大きく寄与しています。
こうした取り組みの結果、当院には「スタッフとのコミュニケーションを楽しみに来る患者さん」が多いです。
特に高齢の患者さんにとって、通院が「外出の楽しみ」となり、健康維持にも繋がるようなクリニックでありたいと考えています。
Q5) 野中歯科・矯正歯科の今後の展望を教えてください。
A) これからの課題として、特に力を入れたいのが「子どもの口腔機能育成」と「食育」です。
子どもたちが、健康な歯と口腔機能を維持できるよう、専門的なトレーニングや教育プログラムを導入していきたいと考えています。
また、2025年に管理栄養士が入ってくれる予定なので、小さいお子さまや、持病を抱えてらっしゃる患者さんに対する食事指導を行い、全身の健康をサポートする取り組みを進めていきたいと考えております。
当院のミッションは「プロフェッショナルとして、生涯食べる楽しみを提供すること」です。
歯科医療を通じて、患者さんが心から笑顔になれる生活を支えることが、私たちの使命です。
単なる「治療の場」ではなく、健康を総合的にサポートするクリニックとして、地域医療の発展に寄与していきたいと考えています。
将来的には、広い範囲の患者さんから選ばれるクリニックとなり、地域全体の健康を支える存在を目指します。
また、患者さんと長期的な信頼関係を築きながら、「ここに通うのが楽しみ」と思っていただけるようなクリニックを作り続けていきます。
インタビューを終えて
群馬県前橋市西片貝町にある、医療法人ほほえみ会 野中歯科・矯正歯科 院長の野中先生にお話を伺ってきました。
野中先生は、元気で明るい性格ですが、非常に丁寧で腰が低く、素人であるインタビュアーにも分かりやすくお話をしてくださいました。
クリニックに伺ったときに患者さんとお話しされている様子も拝見しましたが、患者さんもリラックスして笑顔でお話ししていたように見えました。
野中歯科・矯正歯科は、公共交通機関の駅からは多少距離がありますが、駐車場は医院前に8台で、医院裏手に20台程度停められます。
駐車場も広めにとってあるので停めやすく、車社会の前橋エリアだと、非常に通いやすいクリニックと言えるでしょう。
特に、小さいお子さんがいらっしゃる場合は、駐車場が停めやすい、というのは必須だと思いますので、そういう環境が整えられているという点も、ファミリーの患者さんが多いというところにつながっているのだろうと思います。
(もちろん、事前予約は必要ですが、ご両親が治療中は無料で、個室にて託児をしてくれるサービスもありがたいものだと思います。
通院可能なエリアで、歯やお口の健康を維持したい、とお考えの方は、ぜひ野中歯科・矯正歯科にご相談してみてください。
野中歯科・矯正歯科の詳細
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