インタビュー 2023年12月15日

ともファミリー歯科 院長 鷹尾先生インタビュー

ともファミリー歯科は、大阪市東成区東中本、大阪メトロ中央線 緑橋駅から徒歩5分程度のところにある、予防に力を入れている歯医者さんです。


今回は、ともファミリー歯科 院長の鷹尾先生に、色々とお話を伺ってきました。


ともファミリー歯科の詳細はこちらからご覧ください。(医院の基本情報はもとより、院内ストリートビューや、鷹尾先生やスタッフの方がお話ししている動画などもご覧いただけます)


Q1) ともファミリー歯科のこだわり、コンセプトを教えてください。

A) はい。私は2人の子どももおりますし、女性ですので、子どもやそのご両親、特にお母さまの治療には力をいれており、子どものむし歯ゼロを目指している、というのがコンセプトです。


また、私自身が思春期に矯正治療を経験しているので、矯正治療についても興味や関心が強いです。

矯正治療についての研鑽を重ねており、地域の歯ならびの困りごとの相談所、みたいな場所になりたいと思っています。


子どものむし歯ゼロを目指す理由は簡単で、子どものころにむし歯ゼロを達成できていると、生涯むし歯ゼロを達成しやすいからです。


子どものむし歯ゼロを達成するためには、

などの方法があります。


歯が生えたらできるだけすぐ、と言いましたが、遅くとも3歳くらいまでには、歯のトラブルがないかをチェックした方がよいと考えています。


そのタイミングから、定期的にフッ素を塗ることで、むし歯予防に大きな効果があります。


乳歯は生え変わるので、最悪むし歯になっても問題ありませんが、大人の歯、永久歯をむし歯から守るために、小さいころからお口の中のフッ素濃度を高く保つことが必要になってきます。


また、歯ならびが悪いとむし歯になりやすくなってしまいます。

食べ物や飲み物はお口の隅々まで行き届いてしまいますが、歯ならびが悪いと歯ブラシがしっかり当たらず、汚れが取り切れないからです。


6歳のころにレントゲンを撮ると、大人の歯が見えるので、色々なことが分かります。

その時点で、「これは大人の歯がしっかり並ばないな」ということもだいたい分かります。

早めに分かれば、早めに対策が立てられます。


なので、お子さんが小さいころから歯医者さんに見せて、いずれ生えてくる大人の歯をむし歯から守る活動が非常に重要だと考えています。


Q2) 子どもでも矯正は必要なのですか?

A) 大火事になって大掛かりな矯正治療が必要になる前、ボヤのうちに、簡単な、費用も抑えた治療をする方がメリットが大きい、つまり、大人の歯の歯ならびが悪くなるだろう、ということが分かっているのであれば、子どものうちから矯正を始めた方がいい、という考えです。


大人になってから矯正を始める場合、大人は顎がもう発達しないため、それ以上歯並びが悪くならないことが決まってから矯正治療を始めるので、ゴールが割と明確ですが、一番悪いところからガタ付きなどの改善、がメインの治療になります。


一方、子どもは顎自体が成長していきます。

顎の成長も予測はするものの、実際にどのように歯が生えるか、位置が変わるかについては、絶対こうなるとは言い切れません。


ではなぜ、子どもの頃から歯ならびの矯正をした方が良いかと言うと、早めに矯正治療を行うことで、顎の成長を促すことも治療の効果として期待できるんです。


何もせずに放置しておくと、顎の成長が終了したときに、歯ならびがガタガタになっていて、そこから治療をスタートするしかありません。

子どもの頃に矯正治療を始めれば、大人の歯がきれいに並ぶようなスペースづくりができます。


大人になってからの治療は、そのスペースを作るために抜歯を伴うことが多いんです。


でも、仮に子ども時代の矯正だけで、完全に芸能人のような作られた歯並びにはならないかもしれませんが、顔貌のプロファイル、すなわち、かっこいい顔立ちに近づけることが期待できるんです。


ともファミリー歯科の矯正治療は、お口をちゃんと閉じられて鼻呼吸ができるか、とか、お子さまのお口の機能的な面もしっかり解決しつつ、大人の歯が全部きれいに並ぶ可能性を高めるような治療を行っています。


お子さまの矯正治療は、整ったお顔立ちに成長することにもつながるので、ぜひご相談いただきたいと思っています。


Q3) 大人の治療については、どのようなこだわりがありますか?

A) これまでの歯科治療は、歯をどんどん削って、長い時間をかけて、歯を減らしてしまう、なくしてしまう、という治療の歯医者さんが多かったです。


ともファミリー歯科では、1回治療した歯をまた削ることがない、という状態にすることに力をいれています。


そのために、患者さんのお困りごとに寄り添った聞き取りをしたり、歯についての知識をご説明したり、といった、コーディネーターによる相談の時間を、長めに取らせていただいています。


聞き取りをしっかりしないと、「銀歯がとれちゃったからつけてほしい」「むし歯が痛い」「歯ぐきが腫れて痛い」などの、現象についてのお悩みだけをお聞きして、治療に入ってしまいます。


そうすると、取れたところに新しい銀歯を入れる、むし歯を削って穴を埋める、歯ぐきの腫れをとりあえず抑える、ということに注力することになります。


でも、むし歯も歯周病も、根本的な原因は細菌感染であり、生活習慣です。

根本原因を改善せずに、表に出てくる症状だけに対処した場合、患者さんは「解決した」と思いますが、歯科医師などの専門家は、またいつか同じことが起こるだろう、ということが分かっています。


そのことをお話しせずに治療を進めてしまうと、またいずれ歯医者さんに行かなくてはいけなくなってしまいます。


なので、もう二度とむし歯や歯周病に悩まされない生活習慣に変えていきましょう、というお話をさせていただいたりしています。

歯を長持ちさせたい方に対して、きちんとそれを実現できるような治療、体制を整えています。


そのためには、こちらからご説明するだけではなく、しっかりお話をお聞きしないといけないとも考えています。


Q4) 患者さんとのコミュニケーションで気を付けていることはありますか?

A) 当院では、患者さんにいろいろとお話を伺いますが、そうすると「治療の希望なんて聞かれたことがなかった。歯医者さんにお任せするのが一番いいと思っていた。」というお声をいただくことがあります。


ただ、患者さんのご希望と、実際行われる治療が、実は違う、ということはよくあります。

代表的な例が「むし歯を治したのに、また痛くなった、詰め物が取れた」です。


スタッフには、治療のときに「どんな治療をするか」をご説明するだけでなく、治療後にどんな状態になるか、ということまで患者さんと共有することがとても大事だよ、と繰り返し伝えています。


治療後の状態や、やるべきことなどをきちんと共有しておくことで、定期管理にお越しいただけるようになります。

定期管理をするようになって、歯が痛くなったり詰め物が取れることが少なくなった、とよくおっしゃっていただけます。


また、インプラントは怖いなと思っていたけど、きちんと説明されることで、歯の中にインプラントの器具が入ることよりも、歯を削ることの方が怖くなった、インプラントの怖いイメージがなくなった、などおっしゃっていただけたりもしています。


コミュニケーションという意味では、歯を長持ちさせる、何度も治療を受けなくても済む、という状態になるために必要な情報を、分かりやすくしっかりお伝えする、ということに重点を置いている、とお考えいただけるといいと思います。


Q5) ともファミリー歯科の今後の展望を教えてください。

A) はい。何回か申し上げていると思いますが、ともファミリー歯科は、「子どものむし歯ゼロ」や「1回治療した歯をできるだけ再治療しない状態にする」ということに力を入れております。


これを今以上に発展させて、「地域の歯・お口にまつわる困りごとの相談所」として、地域の方のお口の健康を守ることをより高いレベルで続けていけたらと思っています。


ともファミリー歯科では、むし歯などの処置の際に、CT(*1)や、マイクロスコープ(*2)、光学印象装置(*3) など、検査の精度を上げたり、患者さん負担を少なくするための最新機器を用いて検査、処置を行っております。


これらの最新機器の導入は、歯医者側の自己満足ではありません(笑)


今まで見えなかった小さな部分も確認できたり、歯だけではなくお口や顎全体を確認できたりするようになって、より検査の精度が上がります。

それがより正確な診断につながり、「できるだけ再治療しないための処置」ということにつながっていくと思っています。


あとは、最初にも申し上げた、子どもの歯並び矯正も、もっと多くのお子さんに行っていければと考えています。


もともと私は、詰め物被せ物とか入れ歯とかを専門的に扱う医院での勤務が長いです。

なので昔は、削って詰める治療の方が得意でした。


削って詰めて、かぶせて、を毎日行っていくと、詰め物被せ物の材質によって、再発する確率ってかなり変わるんだな、ということや、歯並び・かみ合わせが悪い状態で、どんなにいいものを入れても、長期的にはよくならない、ということを目の当たりにしました。


悪い歯並びってどこから来ているんだろう、と考えたときに、それってやっぱり子どものときだよな、と。

子どものとき、簡単なときに取り組んでいないから、大人になって歯並びが悪くなってしまうんだと。


これらの「補綴専門家」としての経験から、やはり子どもの歯並びの矯正については、そのお子さんの生涯のお口の健康のためにも、できるだけ情報発信をして、進めていきたいと強く思っています。


*1 CT: 歯科用3次元レントゲン撮影装置

*2 マイクロスコープ: 歯科用顕微鏡

*3 光学印象: ペンタイプのスキャナをお口に入れることでデジタルで型取りができる装置 (歯の型取りの際、現在の主流はピンクのぐにゅぐにゅした素材をお口に入れて、固まるまで待って、型を取っています)


インタビューを終えて

大阪市東成区、緑橋駅から徒歩5分程度のところにある、ともファミリー歯科 院長の 鷹尾先生にお話を伺いました。


鷹尾先生は、初めてお会いしたときは、クールな雰囲気でしたが、話してみると全くそんなことがなく、とてもフレンドリーで話しやすい方でした。


一方で、インタビューにもありましたが、「子どもの頃から歯並びをよくする大事さ」「一度治療した歯を再治療しなくて済むようにする」などの点については、熱く語られていまして、その本気度が伺えました。


ものすごい勉強家の一面もあり、今でも全国各地で行われている歯科系のセミナー、勉強会等に頻繁に行かれています。

専門的すぎて記事にはできなかった内容もたくさんお話しいただけました。


スタッフの皆さまともお話をさせていただきましたが、皆さん明るくてフレンドリーな方ばかりでした。

よくある「歯医者さんに行くの緊張する」みたいな方でも、ともファミリー歯科であれば大丈夫だろう、と思う感じです。


近隣にお住いの方、お勤めの方など、通える範囲内にいらっしゃる方で、「お子さんを歯で苦労させたくない」「自分が今後歯で苦労したくない」という方には、とてもオススメの歯医者さんです。

ぜひ一度ご相談してみていただければと思います。


ともファミリー歯科の特徴

ともファミリー歯科にまだ一度も行ったことない、中の様子はどうなっているんだろう? とご不安の方は、ぜひこちらから、ともファミリー歯科の詳細をご覧ください。

院内の様子が分かる院内ストリートビューや、院長先生、副院長先生、スタッフの皆さんの雰囲気を撮影した動画などをご覧いただけます。