院長インタビュー 2023年07月04日

仲町台たがみ歯科医院 院長先生インタビュー

仲町台たがみ歯科医院 院長先生インタビュー

仲町台たがみ歯科医院は、横浜市都筑区仲町台にある、予防歯科に力を入れている歯医者さんです。

横浜市営地下鉄ブルーライン 仲町台駅から徒歩1分という好アクセスで、多くの患者さんが訪れています。

そんな仲町台たがみ歯科医院の院長である田上哲克先生に、お話を伺ってきました。


仲町台たがみ歯科医院の詳細な情報はこちらからご覧ください。


Q1) 仲町台たがみ歯科医院のコンセプトを教えてください

医院のホームページにも書いてあるのですが、「通いたくなる歯医者さん」であることが仲町台たがみ歯科医院のコンセプトです。それに尽きます。


通いたくなる、つまり、「通いたくない歯医者とは一番遠い状態にしたい」ということをずっと考えて、色々と取り組んでいます。


歯医者のイヤなところって、「匂いがイヤ」とか「痛いからイヤ」とか「病院っぽい雰囲気がイヤ」とかが代表的だと思うんです。

病院っぽい雰囲気を取り除こうと思って、クリニックは病院というよりもちょっと高級感のあるサロンのような受付や待合室にしています。


歯医者さんの匂いってありますよね。ツンとする薬品の匂いです。

あれって実は、根管治療をするときに神経を殺す薬品の匂いが中心なんです。なので、その薬品をできるだけ使わないようにしています。

その薬品を使わないことで、より丁寧に治療をする必要はあるんですが、それよりも薬品の匂いが院内に充満して、患者さんが「この匂いイヤだなぁ…」と思ってしまう方が私はイヤなんです。

また、消臭剤やディフューザーも色んなところに置いています(笑)


痛いというのは、基本的には麻酔が痛い、ということだと思っています。

麻酔さえちゃんと効いてしまえば、処置は痛くないので、歯医者イコール痛い、というのは純粋に「麻酔の針を刺したり、麻酔液を入れる」のが痛い、ということだと思っています。


なので、その痛みを取り除くために、痛くない麻酔を行っています。


このように、歯医者のイヤな部分をできるだけなくすことで、「通いたくなる歯医者さん」に一歩でも近づければと考えて、日々診療や工夫を行っています。


もちろん、精密な治療にも力を入れています。

基本的には拡大鏡を使って治療していますし、もっと細かい部分はマイクロスコープ(注: 歯科用顕微鏡)を使って治療をしています。

インプラントなどの外科処置ももちろん対応しています。症状よっては専門医に来てもらって対応、ということもしています。


Q2) 「痛くない麻酔」「無痛治療」と書いてあっても実は痛い、みたいなこともあります(笑)

確かに、針で刺して麻酔薬を入れる以上、痛みが出てしまうこともあることはあります。

ただ、麻酔で痛みが出る原因をしっかり把握し、1つ1つのプロセスを丁寧に行うことによって、限りなく無痛に近い状態を実現することは可能だと思っていますし、実際に「仲町台たがみ歯科医院の麻酔は痛くない」という患者さんの評判もいただけています。


まず麻酔針を刺す前に、刺すところに「表面麻酔」をしっかり塗ります。

表面麻酔というのは、刺して液を入れるのではなく、歯ぐきに塗って、歯ぐきの表面だけを麻酔するものです。

表面麻酔をしっかり効かせることで、次の、針を刺すときの痛みがなくなります。


また、麻酔針を刺すときは、針先を拡大鏡で見て、刺さる瞬間をしっかり確認しています。

拡大鏡で見ると、麻酔針の先端が歯ぐきに入る瞬間がしっかり見えるんです。

麻酔針は、歯ぐきの柔らかいところに刺さると、その歯ぐきが引っ張られて痛みを生じます。なので、針が刺さる瞬間に、歯ぐきを軽く手で引っ張って柔らかさをなくし、そこに針を刺すことで、痛みを感じなくなるのです。


針が刺さったら、その後は麻酔器を押して麻酔液を入れていくのですが、そこも、急いで液を入れる圧がかかって痛い、みたいなことがあります。

なので、麻酔液を入れるときは、「麻酔器を押して入れる」のではなく、「麻酔液を置いてくる」という感覚で、ゆっくり入れていきます。私の感覚の話なので、なかなか言葉にするのは難しいですが…(笑)


このように、表面麻酔をしっかり効かせる、針を刺すところを拡大鏡で見ながら丁寧に針を入れる、ゆっくり麻酔液を入れる、というのを徹底することで、全体として麻酔が痛くなくなります。


当院では、お子さんでも「気づかないうちに麻酔が終わっていた」ということもあります。


Q3) 患者さんにはお子さんも多いですね

仲町台たがみ歯科医院は、小児の患者さんもとても多いです。

少子化の世の中ですが、横浜市都筑区は全体的にファミリー層が多いエリアなので、自然とお子さんの患者さんも多くなっているんだと思います。


小児患者さんに対しては、医院のコンセプトとも同じですが、とにかく怖くないように、という部分を重要視しています。


常に笑顔で接するのは当たり前として、小さいことでもいいから「できたらちゃんと褒める」ということをしています。

また、院長やクリニックのスタッフだけが褒めるのではなく、ご両親にも「うまくできたので、あとで褒めてあげてください」とお伝えすることで、小さいお子さんの、歯医者に対する恐怖感をなくそうと努力しています。


怖い、というのは、その場所に慣れていない、という点も大きい要因です。

なので、できればお子さんが小さいときから連れてきていただければと思っています。慣れてしまえば怖いと思うこともありません。


キッズスペースで遊んで、次は歯科チェアに座ってもらって、お口の中を見せてもらって… というように、何回かの来院で少しずつステップアップしていき、ステップアップできたら院長もスタッフもご両親も褒めてあげる、ということをやることで、恐怖心がない状態になると思っています。


無理やり治療する、というのは絶対しません。そうすると恐怖感が芽生えてしまいます。


Q4) 子どもでも歯科治療は必要なのですか?

お子さんの歯の状態によりますが、当然、治療が必要なときもあります。

乳歯は永久歯に生え変わるからむし歯になっても大丈夫、ということはありません。


乳歯にむし歯ができて、そのむし歯が進行してしまうと、乳歯の神経がダメになってしまいます。

神経がダメになって、乳歯の根っこに病変ができてしまうと、乳歯の下にある永久歯にも影響が出てしまいます。

まだ生えていないときから、永久歯の上の部分がむし歯になってしまう、ということも起こり得ます。


なので、治さなくてはいけないむし歯がある場合は、お子さんが何歳であったとしても、治療する必要があると考えています。


ただ、1~2歳のお子さんですと、意思の疎通が不可能なので、当院の設備だと治療ができない場合があります。その場合は、専門の設備が整っている大学病院に紹介して、そちらでしっかり治療を受けていただく、ということもあります。


できるだけお子さんにも怖くないように、痛くないように、と心がけてはいるのですが、それでも、特にまだクリニックに慣れていないお子さんの場合は、怖がって泣いてしまうこともあります。


そういうときは、歯科チェアについているモニターでDVDを観てもらいながら治療するなどの対応をします。

それでも難しい場合は、無理やり治療するのではなく、応急処置だけをして、また来ていただきます。

2~3回来ると、ほとんどのお子さんは普通に治療が受けられるようになるので、それを待って治療を始めるようにはしています。


無理やり治療をして怖がらせる、ということは当院はしないので、安心してお子さんを連れてきていただければとは思っています。


Q5) 田上先生は歯科医師会の理事もやられています

正直な話をすると、最初は理事になりたいとかは全く考えていませんでした。

諸先輩方に言われて仕方なく…という側面があったのも否定できません(笑)


ただ、歯科医師会で活動をしていくうちに、色々な先生と知り合って、お話を聞いて、同じような志を持った先生がたくさんいらっしゃることを知ったり、歯科医師として地域貢献が必要だと思うときに、様々な取り組みができることを知ったり、多くの面でメリットがあると気づきました。


市民のための取り組み、啓発活動などができたり、訪問歯科や障がい者歯科なども歯科医師会が中心となって行っています。


神奈川県歯科医師会、横浜市歯科医師会、都筑区歯科医師会、という3つで理事などの役職をいただいておりますが、それぞれ対象者も規模も予算も違います。


会議などは県、市、区ごとにあり、仕事は多く大変ですが、それぞれの規模で地域の健康に貢献できるのは、とてもやりがいがあることだと思っています。


Q6) 今後の展望はありますか?

私としては、個人歯科医院の院長として、仲町台の地でずっと診療を続けたい、と思っています。


最近、患者さんによく言われるのは、「先生辞めないよね?」ということです。

医療法人を作って、複数の歯科医院を作って、となると、それぞれの医院に院長が必要です。でもその院長先生は、医療法人に雇われている立場なので、辞めてしまうこともあります。

場所が複数になることで、自分の目が行き届かないことも出てきてしまう。


もちろん多店舗展開をすることが悪い、というわけではなく、私の個人的な好き嫌いの話です。

仲町台たがみ歯科医院は、個人歯科医院で私が院長なので、この地にずっといて、生涯地域の皆さまを診続けることができる、それを生涯追い続けたい、と思っています。


開業して13年になりますが、開業時に来院した4歳のお子さんが、今はもう高校生になっています。

仲町台は若い世代が多いので、家族で転勤して、またこの地に戻ってくるファミリーもいます。そうなると、お子さんが5歳くらいで120cmくらいの身長だったのが、戻ってきたときには180cmとかになっている。


そういった成長が見られるのもおもしろいなと思っています。


「身体だけは気を付けてね。田上先生に何かあったら私が困るから」と患者さんに言われたこともあり、本当にありがたい気持ちです。

目が見えて、手が動く限りは、この地の患者さんのお口の健康を守り続けたいです。


インタビューを終えて

仲町台たがみ歯科医院の田上先生に、じっくりお話を伺ってみました。

柔らかくて優しい印象のある田上先生ですが、地域の患者さんの歯やお口を守る、ということや、医院のこだわり・コンセプトを語るときにはかなり熱くなっていたのが印象的でした。


通いたくなる、つまり、来たくない要因をできるだけ減らす、ということに熱心に取り組んでいて、それを支持する患者さんがたくさんいらっしゃっています。


近隣にお住いの方には、本当にお勧めの歯医者さんだと思いました。


仲町台たがみ歯科医院の詳細

仲町台たがみ歯科医院にまだ一度も行ったことがない方は、こちらから仲町台たがみ歯科医院の詳細をご確認いただけます。

内部の様子や、院長先生の雰囲気(動画)などをご覧ください。